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【建築奔放】あすかとお散歩〜大阪レトロ建築1〜

2019.3.29

Construnction Industory Media

こんにちは、POPCONEモデルのあすかです。

大阪市内には高層ビルに紛れて健在しているレトロ建築が実はたくさんあります。前回、中之島のレトロ建築巡りをしました。

 

とても楽しかったので、今回は大阪市内にまだまだあるレトロ建築を探しに市内を散策してみました!

大阪俱楽部

まずはこちら。大阪倶楽部は1924年(大正13年)の竣工以来、社交倶楽部である社団法人大阪俱楽部おおさかくらぶの会員制会館として利用され続けています。

竣工 1924年
規模 地上4階、地下1階
設計 安井やすい武雄たけお
所在地 大阪市中央区今橋4丁目4番11号

 

元々は1914年に大阪倶楽部旧館が建てられましたが、1922年に失火のため焼失し、1924年に現在の建物が再建されました。第二次世界大戦下の1945年3月には大阪が大空襲を受けたものの耐火構造の会館は無事だったため、翌日帝国海軍がこの建物を徴用したそうです。

終戦後はGHQに接収され、1952年に返還されたのち改修工事を経て今日に至っています。

近代建築としての評価が高まり、1997年(平成9年)登録有形文化財に登録されました。このほか、大阪市指定景観形成物近代化産業遺産(経済産業省)、大阪市指定文化財の指定を受けています。

旧ローマ市街の建築によくみられる石のアーチが目を引く南欧スタイルを取り入れた重厚な外観に仕上げられています。細部装飾にはインドやイスラムといった東洋・中近東のモチーフが取り入れられており、どこか不思議な存在感があります。

 

長瀬ビル

長瀬ビル長瀬産業株式会社の大阪本社です。旧館は1928年(昭和31年)、新館は1982年に建設されました。

竣工 1928年
規模 地上4階、地下1階
設計 設楽建築事務所
所在地 大阪市西区新町1丁目1番17号

 

1921年の第一次都市計画事業に基づいて拡幅された四つ橋筋には昭和初期に建てられた近代建築がいくつか残っています。長瀬産業株式会社大阪本社ビルもそのひとつで、1832年創業の歴史をもつ長瀬商店(当時)が関東大震災を機に、耐震耐火の建築を計画し直したそうです。

1982年に建てられた10階建の高層ビルは、現代建築の中でも優れた作品として建築好きの間で有名でした。

設計者はなんと初代通天閣などを建築した設楽しだら貞雄さだおです。長瀬産業は事業の拡大と共に、当初のデザインを引き継ぎながら改修と増築を重ねてきたそうです。

朝9時、正午、午後6時に鐘が鳴り、近所の方の時間を知らせる役割も担っています。

 

日本綿業会館

日本綿業会館は1931年(昭和6年)、日本綿業倶楽部にほんめんぎょうくらぶの会館として建設されました。

1928年に「日本の綿業の進歩発展を図るため」という岡常夫氏(当時の東洋紡績専務取締役)の遺言で100万円の寄付を受け、関係業界からの寄付金50万円を加えた150万円を基金に綿業会館が建設されました。現在の金額だとなんと60~70億円にものぼるそうです。

竣工 1931年
規模 地上4階、地下1階
設計 渡辺節建築事務所
所在地 大阪市中央区備後町2丁目5番8号

 

1932年にはリットン調査団が来館し、その後もルーズベルト大統領夫人ヘレンケラー、その他歴代の首相など、歴史上に残る人達が来館しました。世界各国の様式を取り入れた会館は、近代日本における国際会議の場として数多く利用され、戦前の日本外交の舞台にもなっていたそうです。

こちらも大阪俱楽部と同じく、1945年3月の大阪空襲では戦火を免れ、大阪師管区司令部がこの建物を徴用したそうです。

終戦後はGHQに接収され、1952年に返還され現在に至ります。

外観は、重厚な石作りではありますがオフィスビルらしい控えめなデザインです。

それに対して各部屋の内装はさまざまなスタイルを持っており、これは世界各国の来賓や会員の好みに応じて好きな部屋を選んでもらいたいという設計者の配慮によるものだそうです。

1997年には本館が登録有形文化財に指定されました。また国の重要文化財にも指定され、近代化産業遺産にも認定されています。

 

堺筋倶楽部

長堀橋のほど近く、堺筋に面して建つ小さいながらも一際目立つこの建物は、1931年(昭和6年)に川崎貯蓄銀行大阪支店として建てられた近代建築です。堺筋倶楽部はもともとは銀行でした。

川崎貯蓄銀行が倒産後も別の銀行が支店を構えたりと、竣工して以降2000年までずっと銀行として使用されていましたが、統合や破綻などを経て2001年(平成13年)にイタリアンとフレンチのレストランに1棟丸ごとコンバージョンされました。

今でこそ大阪には近代建築を使ったカフェやレストランが数多くありますが、堺筋倶楽部はかなり早い時期の事例といえます。

竣工 1931年
規模 地上4階、地下1階
設計 矢部やべ又吉またきち
所在地 大阪市中央区南船場1丁目15番12号

 

吹き抜けの1階営業室はイタリアンレストラン、2、3階の金庫室や電話交換室、役員室をフレンチレストランとして利用し、4階の集会室はウェディングパーティーなどに利用されています。

また、金庫室をワインセラーに利用するなど、既存部を活かしながらの更新がなされています。

 

最後に

オフィス街に残る、歴史溢れるレトロ建築はいかがでしたか。

普段、前を通るだけではどのような建物かなんて気にも止めていませんでしたが、今回ゆっくりまわることができました。市内を調べるだけでも古き良き建築物がまだまだたくさんあったので引き続きご紹介していきたいと思います!

以上、あすかでした。

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