現場での掃除と清掃の違いを解明!「美装屋」の存在とは?
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こんにちは、POPCONEインタビュアーのとまこです。
現場作業の中で意外にも多くの時間が必要になるのが掃除と清掃です。では、工事現場の掃除はどのようなもので、誰が行っているのでしょうか。

今回は現場の掃除・清掃について、どのようなことを行っているのか紹介します!
目次
現場の「掃除」と「清掃」の違い
工事現場からは主に下記のような廃棄物が出ます。
- 木くず
- 金属くず
- アスファルト
- コンクリート
- 発砲スチロール
- ダンボール
- 電線クズ
瓦礫や資材の包装など、現場では非常に多くのゴミが発生します。これらを放置してしまうと不衛生で作業の邪魔にもなってしまうため、現場では掃除や清掃が必須になります。

では、実際の現場ではどのような掃除・清掃を行っているのでしょうか?
掃除
工事中の掃除はまず現場を見渡し、目に入る大きなゴミや不要なものを片付けます。片付けが終わったら床にあるゴミをさっと掃いて床をきれいにします。
注意しなければいけないのがゴミ捨ての作業です。ゴミ捨ての際は土のう袋や地域指定のゴミ袋にゴミをまとめますが、コンクリート片などの重いゴミは入れすぎると中身が重すぎてしまったり袋が破れてしまうので注意しましょう。

袋に詰め込み過ぎず、余裕を持たせましょう!
清掃
清掃とは現場を衛生的な状態にする作業のことを言い、一般的に美装とよばれています。
清掃に使う用具や洗剤は家庭で用いるようなものから、専門の技術によって汚れを取り除く特殊な薬液までさまざまです。これらを使って工事期間中についた埃や接着剤、ペンキ、養生による日焼け痕などの汚れを取り除き、最後は床にワックスがけをして仕上げます。

まさに美しくさせる作業ですね!
掃除と清掃の必要性
工事中
現場ではたくさんの業者が出入りします。そのため毎日の整理整頓が大事です。ゴミが散乱していては動きにくくなり、作業がしづらく非効率になってしまいます。
よって工事中の掃除は、作業効率を高めるために大切です。安全に工事を進めるためにも、現場の効率を上げるためにも、掃除や整理整頓は欠かせません。
工事完了後
工事完了から引き渡しの間に現場の清掃を行います。綺麗な状態にして施主へ引き渡すためです。
工事で発生した現場特有のさまざまな汚れを徹底的に洗浄します。作業によって出てくる木くずやホコリはもちろん接着剤の残り、ペンキ、作業員の足跡なども残さすに綺麗にします。
上の方から順にきれいにしていき、最後に床のワックスがけを行います。

引き渡し前の作業となるので、キズをつけないよう細心の注意が必要です。
掃除と美装を行う「美装屋」の仕事
掃除を行うのは工事現場の作業に携わる方々になりますが、美装は専門の業者である美装屋が行うことが多いです。

美装屋の仕事とは、いったいどんなお仕事なのでしょうか?
美装屋の仕事とは?
美装屋は工事完了後から引渡し前に建物のクリーニングを行い、仕上げ作業をする仕事です。建材の汚れやオガクズや手あかのようなものを取りのぞきます。
また床のポリッシャー洗浄、ワックス塗布、ガラスサッシ清掃、カーペット洗浄など清掃に関わることであればひと通り対応できます。

美装屋さんは工事完了後から引き渡し前の重要なお仕事ですね!
美装で使用する道具

美装ではさまざまな道具を使用していますが、特に必須と言われている道具がこちらです!
エアーダスター | 建物の上から使用して溜まっている木くず、細かいホコリ、ゴミを吹き飛ばす。 |
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専用剥がし液 | 現場ではみ出したり、床についたりしてしまった接着剤を取りのぞくのに使用する。無理やり剥がすと傷がつく可能性もあるため、丁寧に作業する必要がある。 |
ポリッシャー | 主に床の洗浄作業をするための機械。ワックスがけの前に汚れを取り除く大切な過程に使用する。 |
床用ワックス | 床の保護はもちろん、光沢が出てぴかぴかとした美しい床になる。一般的なフローリングには樹脂ワックス、オイル加工された床には油性ワックス、白木の床には白木用ワックスなどさまざまな種類がある。 |

プロならではの専用の道具を使用して納期までにピカピカに仕上げていきます。
まとめ
- 掃除は安全確保と作業効率アップのために行う
- 美装は現場の仕上げで引き渡せる状態にすること
現場の整理整頓やゴミの片付けを定期的に行うことで、作業がしやすくなり現場の作業効率がアップします。美装はまさに現場の仕上げ作業で現場の天井から床のホコリや足跡を綺麗にし、ワックスがけして仕上げていきます。

掃除と美装の役割が大きく違うこと、どちらも工事において重要な役割があることがわかりましたね!
以上、今回はとまこが紹介しました!次回もお楽しみに!