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躯体三役のひとつ「鳶(職)」ってどんな仕事?

2019.12.1

Construnction Industory Media

こんにちは、POPCONEのあすかです!

建築工事で主要な構造部をつくる工事のことを躯体工事といいます。中でも建築工事において躯体部分の中心的職種である鉄筋工型枠大工のことを「躯体三役」と言います。

今回はその中のひとつ、建物の骨組みになる鉄骨を組み立てたり、他の仕事をする人たちの作業場所となる足場を組み立てる「」の仕事についてお伝えしていきたいと思います。

鳶(職)の仕事

鳶(職)とは?

鳶職とは、建設や土木工事の現場において高所での作業を専門とする職人のことをいいます。建設現場では、高所を華麗に動き回ることから鳶は「現場の華」とも言われます。

また、どの業者よりも先に工事現場入りし仮囲いを組み鉄骨を組んでいく、命の危険がある場所へもまっ先に乗り込んで、他業者のために足場を組むなど、常に鳶が工事を先行していくことから「建設は鳶に始まり、鳶に終わる」とも言われており、一目置かれる存在の職種です。

鳶職は鳶口という道具の名前に由来し、江戸時代にはその技能から火事の際に火元や風下の家を解体して延焼を防ぐ町火消し人足も兼ねており、鳶の者とも呼ばれていたそうです。

鳶(職)の仕事内容

一言で「」と言っても、実は鳶職にはいろいろな役割があり多種多様の仕事があります。

一般的に知られている鳶から専門性の高い鳶まで、鳶職の種類についてご紹介します!

足場鳶

建築現場に作業用の足場を設置する鳶職人のことを足場鳶と言います。個人宅から大規模なビル建設まで、現場は多岐に渡ります。足場の出来によってすべての職人の作業効率などが変わってくるため、足場の良し悪しで建物の出来が変わると言っても過言ではないぐらい重要な仕事と言えます。

鉄骨鳶

鉄筋・鉄骨建築の現場で働く鳶職人のことを鉄骨鳶と言います。高層ビルなど作業場所が高所になることも多く、クレーンで上げられた鉄骨をボルトなどで締め上げ固定していきます。

橋梁鳶

高速道路の橋や鉄塔、ダムなどの土木工事現場に従事する鳶職人のことを橋梁鳶と言います。ビルなどの建設に比べて現場環境が特殊で工事規模が大きくなります。また、特殊な構造をした建造物を手掛けるため専門技術が必要になってきます。

重量鳶

大型機械や空調設備のような、さまざまな重量物の運搬・設置・解体などを行う鳶職人のことを重量鳶と言います。大きな機械を扱う作業にはミリ単位の精度が求めらる専門性の高い仕事です。

町場鳶

町鳶とも呼ばれ、一般の木造住宅の建設に関わる鳶職人のことを町場鳶と言います。足場だけでなく家の柱や梁をかける仕事を担うこともあります。

送電鳶

送電鳶とは、送電線架線工のことを言います。7,000vを超える特別高圧架空送電線を支える鉄塔にのぼり、敷設や保守作業を行います。

 

鳶(職)になるには?

鳶職人になるのに必要な資格や学歴はありません。鳶職人や土工など専門の建設会社で見習いとして働き始めます。

見習いの間は、先輩から現場で教わりながら仕事を覚えていきます。法律により18歳未満では高所作業が禁止されているので、18歳になるまでは高所作業を伴わない運搬などの業務を行うことになります。また、鳶職人は自分の腕前がすべての実力重視の世界です。自分次第では若くして職長として現場を任されることもあります。

鳶(職)の年収

鳶職人の給料形態の多くは、固定給ではなく日給月給制がとられています。経験や実力によって日給は異なりますが、見習いで7,000円~10,000円程度、普通の鳶職人で10,000円~14,000円、職長クラスで12,000円~18,000円が相場です。

年収ベースでは、普通の鳶職人で300万円~400万円台、若い職長クラスで400万円~500万円台、熟練の職長クラスで500万円~600万円程です。

鳶(職)が持っておくべきおすすめの資格とは?

キャリアアップを目指したり、高度な作業をするためには資格が必要になることもあります。また、建設現場では危険が伴う作業には有資格者を従事させなければならないという法律が定められており、今や資格は欠かすことのできない有資格時代でもあります。

鳶職にとって三種の神器とも言われている資格や、おすすめの国家資格をご紹介します!

玉掛け

玉掛けは、鳶の仕事に就いてまず最初に取る資格であり、最も重要で必要となる資格です。玉掛けとは、クレーン等で荷を吊るときにワイヤーロープなどを吊り荷に掛ける作業を「玉掛け」、これを外すときを「玉外し」と言い、この一連の作業には「玉掛け」の資格が必要となります。

足場・鉄骨・橋梁・機械・重量など、いかなる鳶の仕事でもこの玉掛け作業が出来ないと話にならないぐらい鳶職にとっては重要な資格になります。

足場

玉掛けの次に取得するのは「足場の免許」と言われる資格です。吊り足場や張出し足場、または高さが5m以上の足場の組立て解体、変更の作業には足場の免許の有資格者を配置することが法律で義務付けられています。取得には足場作業の経験が3年以上必要です。

鉄骨

玉掛けに続き、鉄骨建方に絶対不可欠な資格のひとつになります。高さが5m以上ある建築物の鉄骨、鉄塔の組立て解体、変更の作業には鉄骨組立て等作業主任者の有資格者を配置することが法律で義務付けられています。取得には鉄骨に関する作業の経験が3年以上必要です。

とび技能士

とび技能士は、鳶作業の段取りから仮設建設物の組立てと解体、堀削、土止めなど鳶職の仕事全般に関する技能を認定する国家資格です。

ご紹介した各資格について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧下さい!

 

鳶(職)の現状と将来性

建設業界の市場規模自体は縮小傾向にあります。しかし、2020年の東京オリンピック開催に向けた建設ラッシュや震災などの復興需要により、建築業界の人手不足は深刻化しています。また、縮小していると言われている新築建築工事市場ですが、新築建築工事がなくなることはありません。

鳶職人は新築工事の現場だけでなく、マンションなどで定期的に行われる改修工事の際にも活躍するため非常に需要が高く、建設不況であっても時期によっては鳶職人は人材不足と言われています。機械に頼ることのできない鳶工事は建築工事において欠かせない存在であり、今後も必要とされる職業だと考えられます。

 

まとめ

今回は躯体三役のひとつ、高所で働く職人「鳶職」についてご紹介しました。高所での作業が多く、危険を伴う専門性の高い職種のため、強い集中力と経験・技術が求められますが、昔から人気の職種でもあり「現場の華」と呼ばれていることも納得ですね!

職人の経験と知識に勝るものはありません!鳶職と言う仕事に興味を持たれた方は、ぜひ一人前の鳶を目指してみてください!

本日はここまで!以上、あすかでした!

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