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【畳】地方によって大きさが違う?歴史に合わせて生まれた4種類の畳の大きさ!

2020.2.23

Construnction Industory Media

こんにちは、POPCONEのまいです!

皆さんは日本固有の敷物だということをご存じでしたか?日本には中国伝来のものが多い中、畳は現代まで残る私たちの生活において馴染みの深い日本の文化と言えます。

そして、こんな経験をしたことはありませんか?遠くに引っ越したときに「あれ?なんだか部屋が狭い」と感じたり、逆に「部屋が広い気がする」と違和感を覚える……実はこれ、錯覚でもなんでもありません。同じ畳数の部屋なのに広さが違うように感じるのには日本の歴史が関係しているんです!

今回は現代まで残る日本の文化である「」について詳しくご紹介していきます!

畳とは?

畳とは、日本で利用されている伝統的な床材です。芯材になる板状の畳床の表面を、い草を編み込んで出来た敷物状のものでくるんで作ります。縁には畳表を止める役割と装飾もかねた畳縁と呼ばれる帯状の布を縫い付けるのが一般的ですが、一部には縁のない畳もあります。

畳の歴史

畳の歴史は奈良時代(710年~784年)にまで遡ります。この頃の畳にはまだ畳床などはなく、コモなどの敷物を重ねたものと推測されています。

現在の畳に似た構造になったのは平安時代です。板敷に座具や寝具として置かれ、使う人の身分によって畳の厚さやへりの柄・色が異なりました。

鎌倉時代から室町時代にかけ書院造が生まれると、部屋全体に畳を敷き詰める使い方に発展しました。それまでの畳は高貴な人や客人のもてなしのために使われていましたが、この頃から建物の床材として利用されるようになりました。そうした使い方も貴族や武士の富の象徴でした。

そこから桃山時代、江戸時代に至るなかで数奇屋造茶道が普及し、徐々に町人の家にも畳が敷かれるようになりました。しかし身分による畳の制限の風習は残っていたので、庶民が使用できるようになったのは江戸時代中期以降になります。畳師・畳屋と呼ばれる人々が活躍し、畳干しする家々の光景があちこちで見られるようになりました。明治以降になると一般住宅でも普及していきました。

現存する畳として最も古いものは、聖武天皇に使用されたとされる御床畳です木製の台の上に置かれていたとされる畳が奈良東大寺の正倉院に保管されています!

 

畳の大きさは一緒じゃないの?

お部屋の大きさを表すのに「〇畳」という表記を使っているのはよく見かけますが、この畳1枚の大きさが地方によって違うことをご存じでしたか?畳の大きさに違いがあるのは、日本の歴史と深く関係しているんです。

畳の種類と歴史

畳の大きさには、江戸間中京間京間(本間)団地間4種類があります。

日本の歴史の中で最初に生まれた京町屋など関西を中心に使われる京間、関東をはじめ東北や北海道などで使われる江戸間、東海地方を中心に使われる中京間、集合住宅で採用される団地間です。

大きさは江戸間と中京間が1間6尺、京間が1間6尺3寸、団地間が五六間になります。

畳に大きさの違いができた理由は?

なぜ大きさの違いが生まれたのか、理由には主に2つの説があります。

1つは地方によって田畑の課税基準となる「1間」が表す長さが違ったということです。関東では5尺8寸、関西では6尺5寸、豊臣秀吉が統治していた時代は1間6尺3寸が主流でしたが江戸時代に入ると1間6尺と短くなりました。これにより1間を基準にした畳に地域差が生じたとも言われています。

もう1つの説は住宅の建て方の違いです。江戸時代に入ると建築手法も変わり、それまでの畳を並べた広さに合わせて柱を組む関西の「畳割り」に対し、柱を立ててから畳の大きさを決める関東の「柱割り」が採用されたからだとも言われています。

畳の大きさはどれくらい違うの?

「6尺」「五六間」と言われても、実際はどれくらいの大きさなのかイメージしづらいですよね。これらの大きさをcmに換算したのが下記になります。

  • 江戸間 176.0cm×88.0cm
  • 中京間 182.0cm×91.0cm
  • 京間 191.0cm×95.5cm
  • 団地間 170.0cm×85.0cm

一見すると大した違いに感じないかもしれませんが、これを6畳の部屋で換算してみると江戸間は約9.27㎡、中京間は9.91㎡、京間は10.94㎡、団地間は8.63㎡になります。最も大きい京間と最も小さい団地間の差はなんと2.31㎡、これは畳1枚分以上も違うことになります。

最近はハウスメーカーなどによって住宅の規格化が進み全国的には江戸間が多くなっているようです。

畳と帖の違い

最近ではお部屋の広さを表す単位としてが使われていることが多いですが、帖とはもともと畳の大きさを基準に使われている単位です。ではなぜ畳ではなく帖で表記されるようになったのでしょうか?

畳は1枚単位で作られるものなので、7.7畳というような中途半端なものがありません。そこで単位を帖にすることで畳間に換算したときの洋室やLDKの大きさも表しやすくなりました。公正競争規約では1800mm×900mm=1.62㎡以上を1畳と取り決めています。洋室やLDKの広さもこの基準で計算され、最近では畳の枚数を表す「〇畳」ではなく、広さを表す「〇帖」と表記されることが多くなりました。

和室も原則として同様の基準が適用され、江戸間や団地間なら1.62㎡で計算しなおす必要があります。

 

畳の特徴と特性

快適さと機能性を兼ね備えた畳の魅力についてご紹介します!

高い断熱性と保温性

畳床には材質に空気がしっかり詰まっています。空気は熱を伝えにくいという性質があり、畳は床下からの冷えた空気を断熱し室内の熱を逃がさない機能を備えています。もちろんエアコンの冷房時にも断熱効果は活かされています。

音や衝撃を吸収してくれる

畳がフローリングに比べると静かなのは、畳の構造がさまざまな音や衝撃を吸収してくれる防音材やクッションの役割を担っているからです。

優れた天然の吸放湿性

夏は涼しく冬は暖かいという畳の利点を生み出しているのは畳表のい草畳床です。い草の中は空気をたっぷり含んだスポンジ状になっているため湿気を吸収し、乾燥してきたら畳床の中の空気が湿気を放出しながら効率的に呼吸しています。また、畳1帖分の自然吸湿能力は約500mlで、6畳間の場合は3リットルもの吸湿能力があるということになります。

優れた抗菌作用

古来よりい草は薬草としてみなされてきました。い草には足の臭いの原因となる微生物群の増殖を抑える効果があり抗菌作用も高いです。また、大腸菌O157を代表とする食中毒菌や腐敗細菌には高い抗菌効果を発揮することが実証されています。

天然い草の香りでリラックス効果

い草の香りには樹木が発するいわゆる森林の香り「フィトンチッド」や、漢方薬やアロマオイルにも使われる香附子の主成分「αシペロン」などが含まれるためリラックス効果が高く、人体にあまりよくない二酸化窒素を吸着する働きがあることがわかっています。

 

時代のニーズに合わせた今どきの畳!

数百年もの歴史ある畳ですが、現代のインテリアに合わせた今どきの畳も誕生しています。最も普及している一般的な縁あり畳とは反対に縁なし畳というものがあります。縁がないためお部屋を和モダンな雰囲気に仕上げることが出来ます。

また、フローリングに敷き詰めるだけで気軽に和室気分を味わえる置き畳や、日焼けや変色しにくい防水・防汚コーティングが施された和紙を使った和紙畳、洋室にもマッチするようにさまざまなカラーバリエーションが豊富な樹脂畳などがあります。

近年では古くさいという理由から和室を作らない家も増えてきている中で、現代のニーズに合わせたおしゃれな畳が誕生し畳への関心度が高まってきています!

 

まとめ

いかがでしたか?私たち日本人にとって馴染み深いですが、意外に知らないことも多かったのではないでしょうか?時代の流れとともに変化してきた日本発祥の伝統的床材である畳は、その機能性デザイン性から今や国を飛び越え海外にも広がっています。

最近では和室のない間取りも増えており、新築を設計する上で和室を作るか悩まれる方も多いのではないでしょうか?何百年も受け継がれてきた畳の奥深さ、そして時代の流れとともに進化し続ける畳は日本の変わらない文化ですので大切にしていきたいですね。

本日はここまで!以上、まいでした!

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