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こんにちは!POPCONEのにゆです。
本日は、今からでもきちんと勉強すれば年内取得もできる宅地建物取引士の資格についてご紹介します。
目次
宅地建物取引士(宅建士)のお仕事とは?
宅地建物取引士(宅建士)とは、不動産業に関連する国家資格を持つ人のことをいいます。不動産の売買や貸借の際に土地や建物の状況や権利関係などを調べ、その内容をまとめた重要事項説明書を交付・説明するなど、契約を結ぶ一連の仕事を行います。
不動産の契約は高額であったり、複数の法律が絡み合うことがとても多いです。そのため取引をするときは当事者間の誤解を防ぎ、トラブルを避けるために、専門知識をもつ人間が関わっていかなくてはいけません。

このため、不動産会社は法律上宅地建物取引業者と位置付けられており、事業所ごとに一定数の宅地建物取引士(宅建士)を置くことが義務付けられています
不動産の業界で使える宅地建物取引士(宅建士)の資格
不動産業界では宅建士がとても重宝されます。
不動産取引の中には宅建資格を持っている人しか行えない業務があったり、不動産会社には事務所ごとに従業員5人あたり1人以上の割合で宅建士を設置しなければならないという決まりがあるため、宅建資格は不動産業界への就職や転職を考えている方にとって頼もしい武器となります。

そんな宅建資格の取得を考えたとき、試験の難易度や勉強法は気になるところではないでしょうか?ここからは試験の難易度や、合格するための勉強法などについてご紹介します
宅地建物取引士(宅建士)の試験の難易度と合格率は?
宅建の資格は50点満点で試験が行われますが、運転免許のように何点という合格ラインはなく、大体上位20パーセント程度が合格ラインとされて合否が決定します。
35点(70%)程度取れると合格だとよく言われていますが、問題の難易度により36点程度まで上がることもあれば、最近は33点程度でも合格できる年もあるようです。例年ですと32点〜36点がボーダーラインとなっています。
近年の合格ボーダーラインと合格率は下記の通りです。
合格点 | 合格率 | |
---|---|---|
平成23年度 | 36点 | 16.1% |
平成24年度 | 33点 | 16.7% |
平成25年度 | 33点 | 15.3% |
平成26年度 | 32点 | 17.5% |
平成27年度 | 31点 | 15.4% |
平成28年度 | 35点 | 15.4% |

宅地建物取引士には毎年25万人前後が出願して20万人弱が受験し、合格するのは3万人程度です。つまり、合格率は例年16%程度になります
試験には受験資格がないため、とりあえず受けてみようという人が相当数いること、また不動産会社に入社間もない新入社員が強制的に受けさせられることなどが合格率を下げている要因です。

合格までに必要な勉強時間は300時間前後といわれています。過去問を中心にしっかり勉強すれば、突破の可能性は十分あります!
宅地建物取引士(宅建士)の試験を独学での合格するための勉強方法は?
試験勉強は過去問を中心に
勉強方法としては、上述したように参考書を読んで過去問を解くという繰り返しの勉強方法がいいでしょう。
しかし使う参考書には注意が必要です。過去問は試験年度別に編集されている過去問とテーマ別に編集し直した過去問の2種類の切り口に大きく分かれています。それぞれメリット・デメリットがあるので自分にあった方を選ぶようにしましょう。
試験年度別過去問を使うメリット・デメリット
メリット | 年度別の試験を本番さながらに再現できているので、自分がどのぐらいの試験合否レベルがわかる |
---|---|
デメリット | 勉強を始めたばかりでは過去問題1回分の全分野を解くことは難しい |

試験年度別過去問は、アウトプット確認用としての利用がおすすめです!
テーマ別過去問を使うメリット・デメリット
メリット | 参考書の各テーマが終わったらすぐに問題集で確認ができる。また間違った問題はすぐに参考書で確認ができる |
---|---|
デメリット | 各テーマの問題を解くので、自分の試験合否レベルがどのくらいかつかめない |

テーマ別過去問は、インプット確認用としての利用がおすすめです!
試験日までの法改正や統計情報も必要
試験問題は、毎年4月1日現在に施行されている法令で実施されます。今年は年号が変わるので、法律も一部変わるのでは?と世間では噂になっております。確認はきちんとしておきましょう。
また試験では統計情報は毎年出題されており、使用している参考書と過去問だけでは、対応できない箇所もあります。

試験年度の7月頃までには法改正、統計情報に対応した本や予想模試が出版されるので、10月の試験までに入手して対策しておきましょう
宅地建物取引士(宅建士)の資格を活かせる仕事
宅建士の資格を活かして働く場所として代表的なものは、当然ですが俗にいう不動産屋さんです。不動産屋さんとは言っても、営業形態もさまざまですし、得意とする分野も異なりますが、大きくは「賃貸」「売買」「管理」に分けることができます。
賃貸 | アパートや賃貸マンションの入居者の募集を主に行う不動産屋 |
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売買 | 土地や建物を売ったり買ったりする不動産屋 |
管理 | アパートや賃貸マンション、貸土地などを持ち主から預かって管理する不動産屋 |
同じ不動産会社でも何を扱うかによって仕事内容は変わり、会社によっては賃貸と売買を兼務して行っている場合もあります。さらには、不動産会社ではなく、建築会社や建設業者でも土地を仕入れたり、分譲地として販売したりすることもあります。

同じ宅建士としての勤務でも扱うものによっては法律が異なってきたり、必要な知識が違ったりします。宅建物士の資格に満足せず、自身のスキルを磨き続けることが必要です
まとめ
本日は宅地建物取引士(宅建士)の資格についてご紹介しました。不動産屋さんで勤務される方には非常にメリットの多い資格ですが、「とりあえず何か国家資格を」と検討される方でも取得していて損はない資格です。
一見合格率は低いものの、きちんと勉強すれば取得も難しくない国家資格なので、資格取得を検討している方はチャレンジしてみましょう。

次の記事では効果的な勉強方法をご紹介します。
以上、にゆでした。