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建設工事の基盤となる測量士の仕事とは?

2019.5.21

Construnction Industory Media

こんにちは。POPCONEのあやです。

本日は建設工事で一番最初に行われる測量の仕事と資格についてご紹介をします。

測量士の役割とは?

測量士の役割とは、測量法に則り測量計画を立て、実際に施工することです。ダム、橋、道路、鉄道、トンネルなどの大きなインフラ整備の工事や、ビルや住宅などの建設工事において基盤となる重要な役割を担っています。

さまざまな建築物を施工するにあたり対象となる地物の位置座標、高さ、形状を正確に把握することが必要です。

工事のスタートに置いては正しい知識を持った測量士の存在が欠かせません

測量士は実際に何を行うの?

外業(がいぎょう)

野外で測量機器を用いて行われる外仕事外業(がいぎょう)と呼びます。外業は2〜5名でチームを組み、「トランシット」「光波測距離」「GPS」などの専門的な機器を使い測量を行っていきます。得られたデータはメモリに保存されると同時に、誤差範囲の調整・補正が行われます。

内業(ないぎょう)

外業でメモリに保存され社内に持ち帰ったデータを、パソコンもしくは専門的な計算機を用いて分析、変換、加工を行う仕事内業(ないぎょう)と呼びます。

測量と聞くと野外での外業が主であると想像する方もいらっしゃるかもしれませんが、意外にデスクワークの占める割合は大きいです。測量士は、外業を効率よく行う計画性、体力、判断力だけでなくデスクワークを長時間続けることのできる根気が必要です。

測量の種類

測量には大きく分けて3つの種類があります

  • 土木測量
  • 地図測量
  • 地籍測量

まず1つ目は、土木測量と呼ばれるものです。さまざまな建造物や道路を施工する際に必要となる測量で、測量会社に依頼される仕事の大半が土木測量であるといっても過言ではありません。

2つ目に挙げられるものは地図測量です。地図測量はその名の通り地図を作るための測量ですが、ヘリ計測や航空写真などから得られたデータをデジタル化し加工することでさまざまな地図が作られます。

3つ目は、地籍測量です。これは、個人または法人が所有する土地の広さを計測し記録する作業を指しています。この作業には、土地の所有権をめぐる境界確定のための申請・登録作業が必要です。測量士が単独では行えない業務も含まれるため、行政書士や土地家屋調査士の有資格者と連携して進める作業です。

 

測量士になるためには

測量士の資格は国が定めた国家資格です。試験は年に一度(例年5月)実施され、測量士の資格は受験資格に制限はありませんので、誰でも受験することができます

測量士は専門性の高い知識が要求されるため試験の難易度は高めに設定されており、合格率は例年10%前後の難関資格でもあります。また、平成25年のように合格率が5.2%という年もありました。このように難易度の高い問題が多く出題される年に当たると、合格することは容易ではありません。

独学での勉強について

独学で測量士の資格取得を目指すかたは試験の傾向にあった勉強法で効率よく試験勉強をこなす必要があります。

ここで抑えておきたいポイントは3つです

  1. 過去問を入手し最近から5年分を中心に解いていく
  2. 作業規定を隅々まで暗記する
  3. 過去問に作業規定を当てはめ作業の妥当性を自分で解説していく

過去問と同じくらい重要となる「公共測量作業規定(通称:作業規定)」の存在です。これは実際に測量の仕事をするにあたり必要となる、作業の手順を定めたものです。この作業規定が自然と頭に入って、なおかつ隅々まで暗記できている状態で過去問をといていけるようにしましょう。独学で試験に挑戦する人にとって、この作業規定をいかに効率よく学習に役立てるかが合否を左右するといえます。

次に過去問5年分のそれぞれについて作業規定を当てはめ、その作業の妥当性を自分で解説してみましょう。すぐには正解にたどり着かない場合でも、過去問についている解答例と照らし合わせてみるというやり方で繰り返し問題に向き合っていくことで、過去問と作業規定のつながりを意識しながら勉強することができるでしょう。

受験しなくても測量士になれるって本当?

測量士は、特定の条件を満たせば、試験を受験しなくても資格を取得することができます。条件は以下のように定められています

  1. 文部科学大臣認定の大学、短大、又は専門学校において、測量に関する科目を修め、当該大学等を卒業し、測量に関する実務経験(大学は1年以上、短大・高等専門学校は3年以上)を有すること
  2. 国土交通大臣の登録を受けた測量に関する専門の養成施設において1年以上測量士補となるのに必要な専門の知識及び技能を修得し、測量に関して2年以上の実務経験を有すること

国土交通大臣が認定した大学や専門学校に通い特定の科目を履修すれば、試験は免除され測量士の資格を手にすることができます。
社会人の人にとってはすぐに学校に通い始めることは簡単ではありませんが、今から進路を決める学生の方が測量士を目指す場合は、卒業と同時に測量士の資格が手に入るのでこの方法を検討してみるのもひとつです。

自分の環境や生活スタイルに合ったやり方を選択し、上手に資格を取得するとよいでしょう

 

まとめ

本日は測量士のお仕事と資格についてご紹介をしてきました。

測量士の存在は、公共事業においても欠かせないものです。それまで何もなかった空間に、ダムや橋、道路、鉄道、トンネルといったライフラインが整備される背景には必ず測量士の仕事が活かされています。どんな建築物、構造物も測量することなしに建設することはできませんし、立案し工事計画を立てるのも測量士の仕事なのです。つまり、測量することですべてがスタートするといっても過言ではありません。

人々の生活に欠かすことのできないインフラ整備の根幹にかかわって仕事をし、その成果である構造物が何十年先までこの世に存在するとしたら、測量士として仕事ができることの喜びを強く感じられることでしょう。

これから取得を考えられるかたは、この記事を参考にぜひトライしてみてくださいね

本日はここまで。以上、あやでした。

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