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一級建築士の上位資格であり、設備設計の最上位資格「設備設計一級建築士」

2020.3.20

Construnction Industory Media

こんにちは、POPCONEのまあこです!

難関資格とも言われる一級建築士の上位資格として、また設備設計のスペシャリストとして創設されてまだ10年弱の国家資格設備設計一級建築士」。資格取得が非常に難しいとされる資格ですが、設備設計に携わる人にとっては非常に価値のある資格です。

今回はそんな設備設計一級建築士について詳しくご紹介していきます!

設備設計一級建築士とは?

平成18年の建築士法改正により設備設計一級建築士が創設され、一定規模以上の建築物の設備設計については設備設計一級建築士が自ら設計を行うか、もしくは設備設計一級建築士に設備関係規定への適合性の確認を受けることが義務付けられることになりました。この一定規模以上とは「階数3以上かつ床面積が合計5,000㎡超の建築物」です。

設備設計とは?

建築物の設計は、大きく分類すると意匠設計構造設計設備設計の3部門に分かれています。

意匠設計は一般的にデザインと言われる分野にあたり、建物の外観や内部空間のデザイン間取りなど建築物の形態に関わる部分を設計します。構造設計は地震などに対して建物が壊れないように、柱や梁の太さ鉄筋の本数基礎の形式を決める設計をします。そして設備設計は外観からは見えませんが建物を利用する方々が快適な生活を送れるよう給排水空調電気設備などを設計します。

設備設計一級建築士ができた背景

設備設計一級建築士の資格が創設されたのは平成20年と比較的新しいですが、創設のきっかけは社会に対する建築構造設計の信用低下に繋がった平成17年の耐震偽造問題です。このときに構造設計一級建築士の創設に併せて設備設計一級建築士も創設されました。

 

設備設計一級建築士になるには?

近年、著しく高度化が進む建築物の設備設計に対し技術的な信頼性を求める声が日増しに高まっています。設備設計一級建築士は資格取得が非常に難しい資格ですが、設備設計に関わる業務を行っていく上では必要不可欠なので費やした労力以上の価値のある資格でもあります。

そんな設備設計一級建築士の受験資格について詳しく見ていきましょう!

設備設計一級建築士の受験資格

設備設計一級建築士になるには原則として、一級建築士として5年以上構造設計の業務に従事した後、国土交通大臣の登録を受けた登録講習機関が行う講習の課程を修了する必要があります。

設備設計一級建築士の講習・修了考査内容

講習内容(3日間)

  • 電気設備の設計技術
  • 空調・換気設備の設計技術
  • 給排水衛生設備の設計技術
  • 輸送設備の設計技術
  • 建築設備関係法令
  • 建築設備設計総論
  • 法適合確認

修了考査(1日、記述式・製図)

  • 設備関係規定に関する科目「法適合確認」
  • 建築設備に関する科目「設計製図」

設備設計一級建築士の難易度

一級建築士の上位資格として2008年に創設された設備設計一級建築士ですが、いったいどのくらいの難易度なのでしょうか?

前段である一級建築士は合格率は1割強と低く、難関試験に位置付けられています。その難関試験を合格した一級建築士資格の保有者だけが設備設計一級建築士の試験を受けることができますが、その合格率もそこまで高くありません。一級建築士にとっても難易度が高い試験だけに、合格には十分な対策を講じる必要があります。

設備設計一級建築士の修了率(合格率)

平成27年度

申込区分Ⅰ
(両科目受験)
受講者207名 修了者:73名 修了率:35.3%
申込区分Ⅱ
(法適合のみ受験)
受講者17名 修了者:14名 修了率:82.4%
申込区分Ⅲ
(設計製図のみ受験)
受講者40名 修了者:35名 修了率:87.5%
申込区分Ⅳ
(建築設備士)
受講者158名 修了者:125名 修了率:79.1%
申込区分Ⅳ
(全科目免除)
受講者2名 修了者:2名 修了率:100%

 

平成28年度

申込区分Ⅰ
(両科目受験)
受講者217名 修了者:85名 修了率:39.2%
申込区分Ⅱ
(法適合のみ受験)
受講者33名 修了者:26名 修了率:78.8%
申込区分Ⅲ
(設計製図のみ受験)
受講者31名 修了者:19名 修了率:61.3%
申込区分Ⅳ
(建築設備士)
受講者135名 修了者:100名 修了率:74.1%
申込区分Ⅳ
(全科目免除)
受講者0名 修了者:0名 修了率:-

 

平成29年度

申込区分Ⅰ
(両科目受験)
受講者183名 修了者:89名 修了率:48.6%
申込区分Ⅱ
(法適合のみ受験)
受講者30名 修了者:28名 修了率:93.3%
申込区分Ⅲ
(設計製図のみ受験)
受講者39名 修了者:28名 修了率:71.8%
申込区分Ⅳ
(建築設備士)
受講者128名 修了者:100名 修了率:78.1%
申込区分Ⅳ
(全科目免除)
受講者0名 修了者:0名 修了率:-

 

設備設計一級建築士の勉強方法

設備設計一級建築士は過去問の解説書が販売されていません。資格学校では過去問解説がされますが、その分高額となっています。設備設計一級建築士試験の対策として、何より大切なのは講習の内容をきちんと把握することです。業務内容を中心とした講習になりますが、より高層建築に関連するものが多くなっています。

また、一番の対策は日頃の業務に真剣に取り組むことです。

まだ経験の浅い方は、まずはしっかりと経験を積む必要があることを覚えておきましょう。

 

設備設計一級建築士の年収

設備設計一級建築士の年収は700万円~1000万円程と幅が広くなっています。これは建築業界における収入は個人の技能によるものが大きいからです。専門的な知識に加えて技能や経験も求められ、業界内の注目度も高いため取得した場合の収入の増加幅も多く、現状よりも100万円200万円の年収増加が見込まれます。

資格手当昇進など大きなステップアップも見込めます。

 

まとめ

設備設計一級建築士は文字通り設備設計のスペシャリストとしての証であり、設備設計に関わる業務を行っていく上で必要不可欠となる資格です。近年、著しく高度化が進む建築物の設備設計はより複雑になり、技術的な安全性信頼性が求められ今後ますます需要が高まると予想されます。

設備設計の業務に従事されている方はもちろん、設備設計一級建築士に興味を持たれた方はぜひ資格取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

本日はここまで!以上、まあこでした!

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