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瓦のスペシャリスト、かわらぶき技能士

2019.9.22

Construnction Industory Media

こんにちは!POPCONEのれいこです!

日本の風情を感じさせてくれる瓦屋根。日本家屋の屋根につきものの瓦ですが、その瓦を屋根に設置することを瓦葺き(かわらぶき)と言い、その技術を証明するかわらぶき技能士国家資格があります。

今回はそんなかわらぶき技能士についてお話したいと思います。

かわらぶき技能士の仕事

かわらぶき技能士とは?

瓦葺(かわらぶき)を専門に行う職人瓦葺職人と呼びます。瓦は焼き物だという特質上、ほかの部材のようにすべてが厳密に規格通り製作することが非常に難しいものです。そのため現場での加工が必要なこともあり、瓦の素材を知り尽くしていなければ正確な施工ができません。特に和型と呼ばれる和瓦はより高度な施工技術が必要といわれていて、専門の職人でなければ確実な施工は難しくなります。この瓦葺職人の資格として、厚生労働大臣が認定する国家資格がかわらぶき技能士です。

瓦屋根工事に関わる3つの資格

瓦屋根工事に関する資格には以下の3つがあります。

  • かわらぶき技能士
  • 瓦屋根工事技士
  • 瓦屋根診断技士

では、この3つについて詳しく見ていきましょう!

かわらぶき技能士

かわらぶき技能士とは、国家資格である技能検定制度の一種です。かわらぶき技能士の資格には1級・2級・3級があり、かわらぶきに関する知識・技術を習得している技術者です。

瓦屋根工事技士

瓦屋根工事技士とは、瓦屋根工事で構法、設計、施工、品質管理についての幅広い分野に対する十分な知識と技術を備えている者に与えられる管理者用の資格です。

瓦屋根診断技士

上記のかわらぶき技能士瓦屋根工事技士の2つの資格を合わせ持つ者しか受講することのできない、最も優れた技術者専用の資格です。

受験資格について

それぞれの資格を受験するためには、下記の条件を満たしている必要があります。

かわらぶき技能士

3級 実務経験0年
(高等学校、高等専門学校、専修学校、短期学校、大学においてこの職種に関する学科に在籍している方または卒業された方)
2級 実務経験2年以上
(学歴により実務経験が不要)
1級 7年以上の実務経験または2級合格後2年以上の実務経験
(学歴により必要な実務経験年数が異なる)

瓦屋根工事技士

屋根工事の実務経験3年以上に該当する者(実務経験は瓦屋根工事に関するものに限る)

瓦屋根診断技士

  • 全瓦連組合員であること
  • 瓦屋根工事技士資格保持者であること
  • かわらぶき工事技士(1級・2級どちらか)資格保持者であること

上記3つを全て満たす必要があり、そのうえで全瓦連瓦屋根診断技士講習会に参加する必要があります。

さらなるキャリアアップを目指したい方は、上位資格である瓦屋根診断技士を目指してみるのもいいかもしれませんね!

 

かわらぶき技能検定の試験内容

かわらぶき技能検定は、学科試験実技試験により行われます。実技試験が学科試験のいずれか一方のみに合格した場合には、次回以降の受験の際にその合格した方の試験が免除されます。

3級かわらぶき技能検定

学科試験

試験科目 範囲
1.屋根 かわらぶき屋根の形状、構造及び特徴
かわらぶき屋根下地の工法及び特徴
かわらぶき屋根以外の屋根の種類及び特徴
2.施工法 かわらぶきに使用する器工具及び機械の種類、用途及び使用方法
かわらぶきの段取り
かわらぶきの工法
かわらぶきの施工設備の種類及び用途
3.材料 かわらぶき用材料の種類、規格、性質及び用途
関連工事用材料の種類及び用途
4.建築概要 建築構造の種類
5.製図 日本工業規格の建築製図通則
6.安全衛生 安全衛生に関する詳細な知識

実技試験

試験科目 範囲
かわらぶき作業 かわらぶきの段取り
かわらぶき
かわらぶき屋根の補修

 

2級かわらぶき技能検定

学科試験

試験科目 範囲
1.屋根 かわらぶき屋根の形状、構造及び特徴
かわらぶき屋根下地の工法及び特徴
かわらぶき屋根以外の屋根の種類及び特徴
2.施工法 かわらぶきに使用する器工具及び機械の種類、用途及び使用方法
かわらぶきの段取り
かわらぶきの工法
かわらぶきの施工計画
かわらぶきの施工設備の種類及び用途
3.材料 かわらぶき用材料の種類、規格、性質及び用途
関連工事用材料の種類及び用途
4.建築概要 建築構造の種類、構法及び特徴
建築基準法関係法令のうち、かわらぶきに関する部分
5.製図 日本工業規格の建築製図通則
6.安全衛生 安全衛生に関する詳細な知識

実技試験

試験科目 範囲
かわらぶき作業 かわらぶきの段取り
かわらぶき
かわらぶき屋根の補修

 

1級かわらぶき技能検定

学科試験

(科目・範囲ともに2級と同じ)

実技試験

試験科目 範囲
かわらぶき作業 かわらぶきの段取り
かわらぶき
かわらぶき屋根の補修
屋根の見取り図及び原寸図の作成
積算及び見積もり

 

かわらぶき技能士の現状と将来性

瓦葺は専門的な高度な技術を要するため熟練の職人たちが担当するのですが、今はこの職人の若手不足が課題となっています。職人不足はもう何年も前から言われ続けている問題で瓦工事に限ったことではないですが、若年層がかわらぶきの職を敬遠している理由は多岐に渡ります。

しかし、専門性の高いかわらぶき職人の技術を必要としている現場は今もなおたくさんあります。日本では1400年前から屋根材として親しまれてきた瓦。その伝統を継承しつつ、後世へと建物を残していくためにもかわらぶき技能士の存在は欠かせません。

時代を超えて残ってきた日本建築ってやっぱり美しいですね!

 

まとめ

本日は瓦屋根を施工する職人のための国家資格、かわらぶき技能士についてお話してきました。

今現在でも幅広く使用されている瓦屋根ですが、屋根工事は本来、極めて高い施工技術・技能を必要とする仕事です。したがって、国でも優れた技能の持ち主に国家資格を与えています。かわらぶきは日本の伝統的な日本瓦の屋根の工事技術が集結された職人技。時代を超え受け継がれてきた伝統技術、自分たちが施工した建物もこの先残っていくのかと思うとすごくやりがいを感じますよね!

本日はここまで!以上、れいこでした!

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