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建築設備のスペシャリスト!「建築設備士」について

2019.7.12

Construnction Industory Media

こんにちは!POPCONEインタビュアーのまあこです!

日常生活や旅行、出張先でもその街のランドマーク的な高層ビルやデザイン性の高い建築物を目にすることがあると思います。特に都市部では2020年開催の東京五輪の影響もあるのか、建設ラッシュは続いている様子です。その技術やデザインが更新されるのにともない、建築の設備もまた高度化・複雑化してきています。

そのような近代の建築設備に対して高い専門性を持ったアドバイザーである建築設備士という資格をご存知でしょうか?

今回はそんな建築設備に関してのスペシャリストである建築設備士についてご紹介します!

建築設備士について

建築設備士とは

建築設備士とは建築士にアドバイスすることができる設備の専門家です。

近年、建築物に欠かせない給水・排水等の衛生設備や、電気、空調・換気等の高度化・複雑化が進み、それらに的確に対応することが必要となってきました。建築設備士はそんな建築設備全般に関する知識および技能を有するスペシャリストとして知られる国家資格です。

建築設備士の仕事内容

建築設備士の仕事内容は、建築士に対して高度化・複雑化した建設設備の設計や工事監理、工事に対する助言を行うことです。つまり、建築設備に関して建築士に適切なアドバイスができる資格者として位置づけられています。

建築設備士は自ら建築物自体の設計を行うことはなく、建築士から求められた場合に建築士に対して助言を行うことが主な業務になります

 

建築設備士を取得すると別の資格にもメリット

近年の高度化・複雑化した建築設備への対応や建築の確かな安全性への意識が高くなったことから、建築設備士の資格は重要な位置づけになってきています。

また、建築設備士の資格取得により別の資格を取得しやすくなります。

  • 1級建築士試験受験資格
  • 防火対象物点検資格者の受講資格
  • 専任技術者および主任技術者

それぞれの資格にどんなメリットがあるのか見ていきましょう!

1級建築士へのメリット

建築設備士資格取得後に実務経験を4年以上積むと、1級建築士試験を受験することができます。もともと一級建築士資格を取得するには十数年の時間を要しますが、建築設備士資格を取得することでより早く一級建築士になることが可能です。

防火対象物点検資格者の受講資格へのメリット

防火対象物点検資格者の受講資格を得ることができます。建築物は防災上の点検を定期的に実施する必要があり、これは消防法でも定められています。

専任技術者および主任技術者へのメリット

建築設備士資格を取得後に実務経験を1年以上積むと、一般建設業の許可基準における専任技術者、主任技術者になることができます。建築設備士が在籍する企業は評価が上がるため、転職や就職には有利に働く場合もあるでしょう。

その他のメリット

建築設備士は助言を行った建築物の確認申請書などの公的な書類に記名することができます。建築設備士の助言や意見を受けた建築物はより質の高い建築物とされます。

 

建築設備士になるためには

建築設備士の受験資格

建築設備士の資格は取得するために一定の学歴や実務経験が必要になります。必要な学歴や、実務経験は以下のようになっています。

学 歴 必要な実務経験
四年制大学指定学校指定科目卒業者 2年
短期大学、高等専門学校、旧専門学校指定科目卒業者 4年
専修学校(専門課程) 2年
専修学校(専門課程以外) 4年
職業能力開発総合大学校
職業能力開発大学校(総合過程、応用過程または長期過程)
職業訓練大学校(長期指導員訓練課程または長期過程)
2年
職業能力開発総合大学校
職業能力開発大学校
職業能力開発短期大学校(特定専門課程、専門課程)
職業訓練短期大学校(特別高等訓練課程、専門訓練課程または専門課程)
4年
高等学校卒業後に職業能力開発校
職業能力開発促進センターまたは障害者職業能力開発校(普通課程)
6年
高等学校卒業後に職業訓練施設(職業訓練短期大学校を除く)
(高等訓練過程、普通訓練過程又は普通課程)
6年
高等学校・旧中学校指定科目卒業者 6年
一級建築士の資格取得者
一級電気工事施工管理技士の資格取得者
一級管工事施工管理技士の資格取得者
電気設備主任者の資格取得者
2年
空気調和・衛生工学会設備士の資格取得者 2年
建築設備に関する実務の経験のみの者 9年

 

建築設備士の資格取得者は、比較的大規模な建築に関わることが多く、その設備に携わるには責任の重い業務を行うことになるので、指定された学歴や実務が必要になっています。

受験をする場合は、まず始めに自身の受験資格について確認しておきたいですね!

建築設備士の試験内容

建築設備士の資格試験は、一次試験二次試験で構成されています。一次試験ではマークシート式の学科試験であり、二次試験では設計製図を行います。

  • 一次試験:学科 / 建築一般知識・学科 建築法規・建築設備
  • 二次試験:設計製図 / 建築設備基本計画・建築設備基本設計製図

建築設備士試験の一次試験では、筆記試験方式で建築設備に関する専門的な知識に加えて、建築一般の知識についてまんべんなく出題されるため、幅広い範囲の学習を行う必要があります。

一次試験通過者が受験できる二次試験では、建築設備の計画と設計を行う製図試験が行われます。

二次試験では設備設計の基本的な要素を正しく理解する必要があり、実務経験が活きてきます。

建築設備士の受講の流れ

2019年度の実施概要は以下のようになっています。

願書配布期間 2019年2月25日(月)~3月29日(金)
願書受付期間 2019年3月4日(月)~3月29日(金)
※一次試験免除の場合も同様
設計製図課題発表 2019年5月24日(金)
試験日 ▼ 第一次試験
学科 / 2019年6月23日(日)
▼ 第二次試験
設計製図 / 2019年8月25日(日)
合格発表 ▼ 第一次試験
学科 / 2019年8月1日(木)頃
▼ 第二次試験
設計製図 / 2019年11月7日(木)頃
受験料 35,640円

建築設備士の難易度と合格率

過去の建築設備士の合格率は以下のとおりです。

年度 種別 受験者数 合格者数 合格率
30年度 学科 2,983 930 31.2%
製図 1,242 646 52.0%
29年度 学科 2,907 841 28.9%
製図 1,112 580 52.2%
28年度 学科 2,677 737 27.5%
製図 1,071 601 56.1%
27年度 学科 2,589 831 32.1%
製図 1,061 554 52.2%
26年度 学科 2,367 652 27.5%
製図 852 449 52.7%
25年度 学科 2,284 539 23.6%
製図 823 432 52.5%

 

建築設備士の合格率は、一次試験が約30%二次試験約50%となっています。最終合格率は18%程度で、20%を下回る合格率から難易度が高い国家資格と言うことができます。

多くの方が働きながら得る資格となるので、計画的に学習に取り組む必要があります。

 

建築設備士の給料

建築設備士の収入は平均約720万円とされていますが、その勤務先の企業の規模関わる業務の内容他の資格との併用によって収入は大きく異なってきます

建築設備士の一般的な勤務先は下記があげられます。

  • 民間企業の建築会社
  • 設計事務所
  • 設備機器メーカー
  • 不動産会社
  • ビル管理会社
  • 保全会社

比較的大手企業やメーカー勤務の場合は収入が高く、二次下請けなどを行う小規模の企業の場合は収入が低めになる傾向にあるようです。

 

まとめ

専門性の高い国家資格であるため、取得するには勉強の計画性や実務経験も必要ですが、責任もあるためやりがいも十分ある資格ですね。まだまだ認知度が低い資格ではあるかもしれませんが、より安全な建築を目指すために建築設備士への需要はこれから高まりそうです。

建設ラッシュも続く中、今が取得を目指すいいタイミングかもしれません!

以上、まあこがお送りしました!次回もお楽しみに!

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