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危険といつも隣り合わせの建設現場で多い事故と抱える問題②

2019.10.2

Construnction Industory Media

こんにちは!POPCONEインタビュアーのまほです!

今回は建設現場で多い事故と抱える問題の改善策防止策をご紹介していきたいと思います!

 

労災をどのようにして防ぐのか

前回の記事でご紹介した建設現場で起こる3大災害 「墜落・転落災害」 「建設機械・クレーン等災害」「崩壊・ 倒壊災害」はどのようにして防げばいいのでしょうか?

労働者の不安全行動をなくす

物的な要因である機械設備等の安全対策がまず必要ですが、それに加えて働く人の不安全行動をなくすことが必要です。

大切なことは現場において定められた作業手順等のルールに従うことです。労働災害の発生を見ていると手順の省略行為をしたり、ルールがあるけど守っていない場合がほとんどです。例えば足場の上での作業において階段があるのに外側をよじ登ってしまったり、重機の作業範囲の死角に入って挟まれてしまったりと「自分だけは大丈夫」と思っていると労働災害に遭う可能性が高まってしまいます。

急いでいても作業手順等はしっかりと守るようにしましょう。

労働災害を防止するための教育

労働災害を防止するためには教育も大切な要素です。建災防では本部および支部において多くの安全衛生教育を行っています。

特に現場のキーマンである職長・安全衛生責任者に対し平成29年度から「職長・安全衛生責任者能力向上教育(再教育)」を展開することが考えられています。この教育はグループ討議を多く取り入れた実践的な教育で、現場から労働災害をなくすために多くの職長(安全衛生責任者)が受講していくことが重要です。

労働災害を防ぐためには対策について「知る」だけでなく、「繰り返し知る」ことや「安全管理の情報を更新してもらう」ことが必要です。

寒暖差、熱中症の注意

寒い時期からだんだん暖かくなってくると、気温の変化に体がついてこれなくなってしまいます。現場によっては窓を閉め切っての作業もあるので、暑さ指数(WBGT値)が高くなることもあります。

現場の熱中症を防ぐために、塩飴を配ったり空調服を用意する取り組みがあります。中にはかき氷の食べ放題を行っている現場もあるようです。

普通に生活しているときでも寒暖差で体調を崩しやすいですよね。建設現場は場所によっては寒さや暑さがしのげないので身体にこたえてしまい思わぬ事故に発展してしまうのかもしれません。そういった対策がとても大事と言えます。

 

フルハーネス型安全帯が原則義務化

厚生労働省は、2018年度から2022年度までを期間とする「第13次労働災害防止計画」をまとめ、そのなかで2018年度の建設業の労働防止対策の重点施策として、建設業界の死亡事故でもっとも多い「墜落・転落」の防止するためにフルハーネス型安全帯の着用を義務化するという策を出しました。

以前からフルハーネス型安全帯の着用義務化は予想されていましたが、段階的に現行構造規格の安全帯は着用・販売が禁止され、フルハーネス型安全帯に完全移行する予定です。

フルハーネス型安全帯を使用するとどのように安全なのか、見ていきましょう!

墜落阻止時の衝撃荷重を分散する

胴ベルト型は腰に1本のベルトを装着するため、墜落阻止時に体が抜け出すリスクや、墜落阻止時に体が「くの字」になり胸部や腹部を圧迫してしまう危険があります。厚生労働省の統計によると、平成18〜27年(2006〜2015年)の10年間で、安全帯で宙吊りになった際に胴ベルトが胸部にずり上がって圧迫され死亡する事例が6件ありました。

その点フルハーネス型は胴だけではなく、肩や腿にもベルトを装着しますので抜ける心配がなく衝撃も分散することができます。

逆さま姿勢になるのを防ぐ

安全帯を正しく装着して墜落阻止したとしても、宙吊り状態になったりする事故事例もあります。宙吊り状態が長くつづくと心身にさまざまな負担があらわれます。一本のベルトで体を支えているとベルトの位置に荷重がかかります。それによって呼吸困難やしびれ顔面の紅潮などの症状が出てしまい救出までの時間がかかると重篤な状態になることもあります。

また一本のベルトだと落下時に姿勢が安定せずに頭部が下に向くことがあり、これは血圧等の負担もありますが地面との落下距離が短いと頭から衝突してしまいます。

フルハーネス型だと背面にある紐の中心部分D環の位置がより頭部に近いので逆さま姿勢になることはありません。

ショックアブソーバー付きでさらに安全

フルハーネス型安全帯にも種類がありますが厚生労働省が推奨しているのが、ショックアブソーバー付きのフルハーネス型安全帯です。ショックアブソーバーとは、墜落阻止時に衝撃荷重を大幅に低減してくれる装置です。身体への衝撃はもちろんですが安全取付設備への荷重やランヤードの切断リスクを低減することができます。

胴ベルト型安全帯は墜落阻止時の衝撃が大きく、欧米では基本的に使用が禁止されています。しかし、フルハーネス型を導入しても正しい使い方をしていないと労働災害の減少にはつながりません。

 

建設業界に若者を増やすには

前回ご紹介したように建設業界では近年ますます高齢化が進んでおり、55歳以上が約34%、29歳以下は10.8%と極めて深刻な数字になっています。

日本の全産業と比較しても、建設業は特に高齢化が進行していて次世代への技術継承が大きな課題になっています。

実際この20年間で55歳以上の割合が約10パーセント以上増加したのに対し、29歳以下の割合は逆に10%以上も減少しているのが現状です。

建設男子を知ってもらおう!

若者の建設業界離れと言われていますが、若者で頑張っている方々はたくさんいます。

POPCONEでもご紹介している建設男子をご存知でしょうか?作業服をかっこよく着こなし、プライベートも充実させている男子は多数いるのです。建設男子を世の中の若い方々に知ってもらうことで建設業界についているイメージを変えることができます。

建設女子の実態

建設業界は男性の社会というイメージがあります。しかし現在では女性が第一線で仕事をしている建築会社も多いです。

女性の建築士や設計部門で働く社員はたくさんいます。CADやパースを作成する仕事と、施工や工場で建材加工をする仕事でも多くの女性社員が活躍しているのです。

最近では「塗装はアート」だと美大生が職人として現場で働いています。彼女たちが手がけるのは、アート塗装で住宅の室内・室外にお客様が希望した絵を描きます。あらゆる想い出を描き残すことができるサービスが人気になっています。アート塗装は戸建て住宅だけでなく、店舗や幼稚園、内装と幅広く需要が増えています。

 

まとめ

労働災害を防ぐためには以下のような心がけが必要です。

  • 安全のための手順や、設備の設置をしっかり行うこと
  • 「自分だけは大丈夫」と思わずに、ルールや手順を守ること
  • 安全のために行うことを「知る」だけでなく、現場の人と共有し常に注意を喚起すること
  • 定期的に安全衛生教育を受けること

工期に追われる現場の方の中には、これらの心がけを見て「忙しいから難しい」と思われる方もいるかもしれません。

しかし、もしご自身が大怪我をしてしまうとその間は仕事をすることもできません。たとえ自身が怪我をしなくても、現場の誰かが怪我をしてしまうとその周りの人や現場はとても厳しい状況に追い込まれてしまいます。

現場の安全を守ることは、自分自身の安全を守るだけでなく、現場で働く方やその周りの方の生活を守ることにつながるのです。さまざまな人が関わる現場だからこそ、今日も安全第一で作業を進めてください!

以上、まほでした!次回もお楽しみに!

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