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こんにちは。POPCONEのとまこです。
先日の記事で建築士についてお伝えしましたが、本日は中でも目指す方が多いとされる二級建築士の資格に独学で合格する方法(準備編)をご紹介したいと思います。
目次
二級建築士について
二級建築士は延べ面積が30㎡から300㎡までの鉄筋コンクリート造、鉄骨造、木造の建築物の設計・工事監理を行うことができます。一般的な住宅であれば、二級建築士の資格でカバーできます。
建築士は「資格」と「実力」があってこその仕事
建築士の資格は大変難しいと言われています。取得するまでもさまざまな苦労がつきものですが、資格を取得したからと言って、必ずしも建築士としての未来が保証されているわけではありません。建築の世界は厳しい実力主義の世界であり、他の人にはマネできないようなアイディアやセンスを持っていなければ、設計事務所に採用されることさえ難しいからです。
建築士の資格の取得は、あくまでも建築に関する最低限の知識や技術を身につけていることを証明してくれるスタートラインであり、そこから先は本人の努力と実力で就職先を見つけて実績を残していかなければいけません。
建築士に求められる能力
設計を行うときには建築学にもとづき、下記のような総合的な能力が必要になる仕事です。
- 建物の構造などの計算を行うための数学や物理などの理数系の能力
- 魅力的な建物を建築するためのデザインセンスや創造性
- 周囲の環境や依頼主の細かい要望などを考慮して設計する構想力
- 工事監理における現場の担当者・作業者とのコミュニケーション能力

こうした総合的な能力を蓄えるためにも資格取得の勉強はとても役に立ちます。
独学で二級建築士の資格を取得するには

次の条件に当てはまる人は、独学で資格勉強することをオススメします
- あまり貯金がないのでできるだけ安くしたい
- プライベートも大事に!マイペースに勉強したい
- 将来的に一級建築士試験の受験も考えている
いざ勉強がしたいと思っても、お金に余裕がない方や、仕事とプライベートの時間がなかなか決まって取れない方なども多いですよね。建築士の資格学校もありますが、数十万円ものおかねをポン!と出すことは余裕がないとむずかしいですし、友人や会社の同期と遊びに行きたい気持ちを抑えるのもツライですよね。
しかしながら、建築士の試験は大変難しいことで知られており、生半可な気持ちでは合格にたどりつくことは出来ません。

では試験勉強はどのように進めて行けば良いでしょうか
1日のうちに勉強時間を必ず確保する
二級建築士の試験は二段階に分かれており、第一段階として、まずは建築法などの知識を問われる学科の試験が行われます。この学科試験の合格者のみ、第二段階である設計製図の試験を受けることができます。
まずは学科試験に合格することが大前提となります。1日に1時間30分を2コマで計3時間の学習時間を作ってください。平日に時間が確保できない方は、日曜日など休日を有効に活用しましょう。個々にオリジナルのカリキュラムを考えられる場合にも、集中力が持続できる1時間30分を1コマとするのが良いでしょう。
場所も大事です。落ち着いて勉強に取り組める静かな所で、自宅以外であってもいつも同じ場所がいいと思います。そこに座れば勉強するという習慣をつけるようにしてください。

一級建築士の学科試験は一夜漬けで攻略できるものではありません。毎日こつこつと知識を積上げ、合格を勝ち取ってください!
学科試験の勉強は6ヶ月でスケジュールを立てる
1〜2ヶ月目
ポイント参考書を中心に計画、法規、構造、施工の4科目を一通り学習しましょう。不得意な科目がある場合は、その科目に重点を置き時間配分を変更してください。特に構造の計算問題、法規では法令を理解することなどには時間がかかります。早い時期に基本的な事項を整理しておくことが大切です。
3〜4ヶ月目
分野別問題集を徹底的に学習します。問題集1回目は、参考書や問題集の解説を併用しながら取り組みます。問題集2回目は、理解していない部分は、再度、参考書を確認します。問題集3回目は、問題集1冊全ての問題に取組みます。
5〜6ヶ月目
年度別問題集を用いましょう。今現在のあなたの実力を模擬試験で判断します。総得点60点を取ると本試験で合格できますが、過去問ですので満点がとれるまで徹底的に行いましょう。
オススメの問題集

問題集をまず準備しましょう。書店やネットででたくさんありますので、自分が見やすいなと思うものをいくつか手にとって見てみましょう。こちらでもいくつかオススメの問題集をご紹介します
ポイント問題集
計画、法規、構造、施工の4科目が1冊にまとめられ、要点が整理されています。各講の最後に例題がありますので必ず取り組み問題に慣れてください。この1冊を全て理解し覚えておけば合格間違いないと思います。
2級建築士要点整理と項目別ポイント問題〈2019年度版〉
発行年月:2018年12月
著者:日建学院教材研究会 出版社:建築資料研究社
重要項目のチェックポイントと、頻出設問枝・計算問題を厳選して収録。平成28年本試験問題・解答付。
2級建築士試験学科ポイント整理と確認問題〈平成31年度版〉
発行年月:2018年11月
著作:総合資格学院 出版社:総合資格
確認問題の流れで理解度チェック 初学者も多い2級建築士の学科試験においては、必要な知識を体系的に理解しておぼえていくための効率的な学習を行うことが必須になります。
年度別問題集
今現在のあなたの実力を模擬試験で判断します。下記の点数を取ると本試験で合格できますが、過去問ですので満点を目指してください。
計画 | 13点 |
---|---|
法規 | 13点 |
構造 | 13点 |
施工 | 13点 |
総得点 | 60点 |
2級建築士 過去問題集チャレンジ7 〈2019年度版〉
発行年月:2018年12月
著者:日建学院教材研究会 出版社:建築資料研究社
平成30年~平成24年までの7年分の過去問題を、年度別に編集した問題解説集。 解説は日建学院による試験傾向を分析したオリジナル。
建築関係法令集 法令編〈平成31年版〉
発行年月:2018年11月
著作:総合資格学院 出版社:総合資格
オリジナル解説を付けた過去問問題集! 7年分(平成24年度~平成30年度)700問収録。
法例集
法令集は新しい物を準備してください。二級建築士の試験は、1月1日現在において施行されているものにより解答することになります。法令は毎年のように改正されていますので、必ず新しい法令集を入手してください。
建築関係法令集 法令編(平成31年版)
発行年月:2018年11月
著者:建築法規編集会議 出版社:総合資格
【特徴】 ワイドサイズB5判 試験会場へ持ち込み可!「建築基準法」「関係法令」「関係告示」を多数収録。掲載条文が豊富で、表関係も見開きで掲載され見やすい。
建築関係法令集 法令編〈平成31年版〉
発行年月:2018年11月
著者:建築法規編集会議 出版社:総合資格
【特徴】 ワイドサイズB5判 試験会場へ持ち込み可!「建築基準法」「関係法令」「関係告示」を多数収録。掲載条文が豊富で、表関係も見開きで掲載され見やすい。
さいごに
本日は二級建築士の資格取得までの準備期間についてご紹介しました。

次回は実際にどういったところにポイントをおいて勉強したらいいのかをお伝えしたいと思います!
次回更新もお楽しみに。以上、とまこでした。