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躯体三役のひとつ「型枠大工」ってどんな仕事?

2019.11.14

Construnction Industory Media

こんにちは、POPCONEのあやです!

建築工事で主要な構造部をつくる工事のことを躯体工事といいます。中でも建築工事において躯体部分の中心的職種である鉄筋工型枠大工のことを「躯体三役」と言います。

今回はその中のひとつ、世界最高峰レベルの技術を用いてコンクリートを流し込む型を作り、建築物の強靭な躯体を形作る型枠大工についてお伝えしていきたいと思います。

型枠大工の仕事

型枠大工とは?

型枠大工とは、名前の通り大工の一種になります。この型枠大工というのは木造に関する大工ではなく、鉄筋コンクリートなどに関わってくる大工になります。コンクリートというのは最初は液状なので、そのコンクリートを扱うためには流し込む「」が必要になります。コンパネと呼ばれるコンクリートパネルを精巧に加工し、コンクリートを流し込む型を作る職人のことを型枠大工といいます。

型枠大工の仕事内容

型枠大工の仕事は、型枠の設計から制作現場での建込コンクリートの流し込み型の解体などさまざまな作業から成り立ちます。型枠大工の作業の一連の流れは以下の通りです。

ひろい出し 施工図面から柱、壁、梁、スラブ等の形状、寸法、数量等を計算し加工図を作成し、必要資材を発注します。
原寸 施工図面を参照して複雑な形状の部分や勾配などを実際の大きさでベニヤ上に作図します。
加工 加工図をもとにベニヤ板・桟木を切断し組み立てて、パネルや柱型・梁型などを製作します。
墨出し 施工図面により現場で型枠を組み立てる柱、壁などの位置を床に線や印で表す作業です。
建込 あらかじめ加工しておいた型枠を墨出しした墨に合わせて建てていく作業です。
コンクリート打設 コンクリートを型枠に流し込み均していく作業です。
解体 型枠の中へ流し込んだコンクリートが固まったら型枠を取り外す作業です。

驚きの職人技!人間の手で図面との誤差±3mm以内を実現!

型枠大工として一人前になるには10年はかかると言われています。それほどまでにレベルが高い技術が要求されている仕事でもあります。要求される高い技術は垂直精度±3mmが許容範囲とされており、それ以上のゆがみがあると見栄えの問題にとどまらず、強度に影響を及ぼします。

また型枠の図面は非常に精密に作られているにも関わらず、実際に型枠を作るのは人の手によるもので型枠を加工し、組み上げ、コンクリートを流し、固まったら型枠を外すという作業は一見単純に見えるかもしれませんが、図面との誤差を±3mm以内に抑えるということは実は極めて高いスキルが求められます。

世界的に見ても日本の型枠大工の精密さは世界最高峰レベルだと言われています!まさに職人技!型枠大工の腕の見せどころと言えますね!

 

型枠大工になるには?

型枠大工になるために必要な資格や学歴はありません。型枠大工として働くには型枠大工を募集している会社等に就職し技能を習得する方法が最も一般的です。また、多くの会社では現場経験を積ませてある程度のスキルが身についてから、1・2級型枠施工技能士型枠支保工の組立て等作業主任者等の資格を取得させてくれる会社もあります。

 

型枠大工の年収

男女合計 男性 女性
2017 3,772,400 3,776,200 2,136,500
2016 3,715,400 3,720,600 1,530,000
2015 3,810,800 3,815,200 3,436,700
2014 3,822,400 3,834,000 2,504,800

 

型枠大工の平均年収は380万円程度で、経験を積むことによって給料は高くなっていきます。40代の熟練型枠大工の平均年収としては430万円弱なので、水準はそれほど悪いわけではありません。

 

型枠大工の現状と将来性

型枠大工という職業は鉄筋コンクリート造の建物の建設には欠かせない存在であり、建設業界では固有の立場を確立しています。このように建設業界の中ではなくてはならない存在にまでなっている型枠大工は、これからも多くの需要が見込まれるでしょう。

また、型枠大工の経験を積むことで挑戦出来る国家資格があります。型枠施工技能士型枠支保工の組立て等作業主任者です。これらの資格を取得することで確実にステップアップすることが可能です。

 

まとめ

鉄筋コンクリートの建物を建てる際に欠かせない型枠大工。その仕事は図面を読み取り型枠を加工し、組み立てから解体まで行います。いずれの工程においても繊細かつ緻密な仕事が求められ、垂直精度±3mmが許容範囲という高水準かつ高品質があるからこそ建築物の強度や安全性を維持することが可能になります。

また、建物によっては壁面・屋根などに複雑で多彩なデザインがなされ、優れた技術が要求されることもあります。世界的に有名な建築家安藤忠雄氏の作品、住吉の長屋、国際芸術センター、光の美術館などコンクリートの素肌をそのまま建物表面の仕上げにした躯体の美しさとこだわりを支えているのも実は型枠大工の技術であり型枠工事なのです。

伝統的なノウハウと最新のテクノロジーを兼ね備えた、奥が深い専門職「型枠大工」。興味を持たれた方はぜひこの道のスペシャリストを目指してみてはいかがでしょうか?


本日はここまで!以上、あやでした!

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