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総合建設業の中央建設株式会社(本社:東京都港区)の代表取締役 渡部 功治は、著書『なぜ、あの会社には人が集まるのか』をダイヤモンド社より上梓し、2019 年 8 月 22 日に全国の大型書店で発売します。本書は地方の建設会社の4代目社長である渡部が、地方でくすぶっている会社の現状を打破し、生きていくために東京進出を実行。さまざまな苦悩を抱えながらも人との出会いで乗り越え、覚悟と信念を貫徹して事業を軌道に乗せるまでのストーリーを描いています。
目次
今治から上京して2年間の孤軍奮闘!絶対にやりとげる信念で“人”との出会いを活かし飛躍
1949 年に愛媛県今治市で創業した老舗土建企業だった当社に渡部が入社したのが 2005 年。そして、2008 年には 4 代目として社長に就任しました。当時は継続していくことに渡部は不安を感じていました。そこで、渡部はこの変化に対応して新公共事業の予算が大幅にカットされたり人手不足もあり、このまま地方で従来のやり方で事業をしい活路を切り開くために“攻め”を選択。2010 年に東京進出を決めました。
当初は渡部が週 2、3 日、伝もない、コネもない、事務所もない状況でたったひとり今治から上京する、全くゼロからのスタートでした。最初の 2 年間はようやく取り付けたアポイントもすっぽかされるなど、何の成果も手応えもないまま暗中模索の日々が続きました。すべては徒労に終わってしまうのか、このまま続けていいのかと希望もなく、自問自答を繰り返していました。しかし、歯を食いしばり、踏みとどまることができたのは、とにかく絶対にやり遂げるという覚悟と信念を渡部が持っていたからでした。
2015 年、上京して 5 年が経った時に転機が訪れます。それは、ゼネコン最大手・清水建設 OB の伊藤氏が入社したことでした。(※専務取締役として)伊藤は 30 数年間をゼネコンで現業畑を歩み、2013 年に渡部と初めて出会った時は西東京営業所部長としてエリア全体の受注計画を総括する立場でした。当社はまだ東京での実績がほとんどありませんでしたが、仕事の交渉を重ねて誠実に対応することで、「渡部は信頼できる人物だ」という評価を得、その後の継続的な受注につながりました。
伊藤の定年退職が迫った 2014 年、渡部は伊藤から再就職先の相談を受け、地方の建設会社を紹介しました。しかし伊藤は、「今までの経験を社会に還元し、自分の知見を誰かに引き継ぎたい」という思いもあり、「社長の夢に付き合います」と当社への再就職を決めました。また、2017 年には三井住友建設元副社長の福田氏も加わりました。(※取締役副社長として)福田は根っからの技術屋でしたが、やはり定年が迫るに連れて「培った技術を後世に残したい」という思いが強くなり、渡部と歩みを共にする道を選びました。両名とも中央建設の予想以上に速い成長ぶりを見届けてこの 6 月末で勇退しましたが(福田氏は現在も非常勤顧問として業務に携わっている)、当社にはこのふたりをはじめ、今もなお経験豊富な大手ゼネコン出身の技術者が多数在籍しています。他にも、マンション建築専門会社やリフォーム専門会社、大手電気設備会社出身の技術者など多種多様な人材がいます。
これは彼らが伊藤氏や福田氏と同様、渡部と出会ったことで、大きな夢に賭けたいと志をともにしているからです。また渡部も“社員が仕事に生きがいを持ち、幸せを感じることができる、人がこぞって集う会社を創る”という夢を実現するため、「70 歳定年、60 歳以降も給与を下げない」などの働き方改革を社長就任時の 2008 年から実施して彼らを守っているからです。本書では渡部が地方で伸び悩んでいた現状を打破しようと東京を目指し、あきらめない覚悟と信念を持って、人との出会いを大切にしながら一歩一歩進んできた道のりをまとめています。
「新豊洲 Brillia ランニングスタジアム」の実績がきっかけに ~書籍化の背景~
現在も 2020 年東京オリンピックに向けた様々な関連施設が建設されています。その中でも当社が元請け業者となって 2016 年に完工し、元陸上選手の為末大氏が館長を務める障がい者スポーツのトレーニング施設「新豊洲 Brillia ランニングスタジアム」が 2018 年の BCS 賞を受賞し、注目を浴びています。BCS賞とは、「優秀な建築物をつくり出すためには、デザインだけでなく施工技術も重要であり、建築主、設計者、施工者の三者による理解と協力が必要である」という考えにより昭和 35 年(1960 年)に創設され、国内の優秀な建築作品に対して贈られる賞です。その審査基準の高さと選ばれる作品の少なさから、数ある国内の建築賞の中で最も権威のある賞と言われています。
本書の書籍化の背景は、この「新豊洲 Brillia ランニングスタジアム」が重要な役割を果たしています。同施設をリサーチしていたダイヤモンド社の書籍編集担当者が、施工情報から辿って当社に連絡をし、渡部とのアポイントを取りました。その中で、同施設の施工についてだけではなく、渡部の東京進出に関するに話しを聞き、その生き様に関心を持ったことから書籍化を提案され、実現に至りました。
同施設は全長 109.3m、幅 16.27m、高さ 8.5m。ETFE と呼ばれる薄くて軽い透明なフィルム膜とカラマツのフレームでできたトンネル状の屋根が印象的で、ETFE 膜構造を採用した大規模な建造物は日本では同施設が初めてです。建造物は通常では四角いのが一般的ですが、同施設はアール状のフレームが両側で支え合っている珍しい不整形構造物です。
書式概要
書 名 | なぜ、この会社には人材が集まるのか? |
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著 者 | 岡田晴彦 |
発売元 | ダイアモンド社 |
サイズ | 四六並製 |
ページ数 | 200ページ |
定 価 | 本体 1,500円+税 |
発売日 | 2019年 8月22日 |
ISBN | 978-4-478-01665-7 |
書籍の目次
第一章 | 地元とのしがらみを断ち、東京へ赴いた男 |
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第二章 | 東京という暗闇で彷徨う二年間 |
第三章 | 『居』が建設会社の転機になる |
第四章 | 執念はスタジアムと実を結ばせた |
第五章 | 「ちょうどいい会社」が勝利をつかむ |
代表プロフィール
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中央建設株式会社 代表取締役 渡部功治
昭和47年11月2日生まれ 愛媛県今治市出身。平成17年7月に専務取締役として中央建設入社。20 年 9 月に代表取締役就任。22 年 3 月に東京へ進出を決め、24 年 5 月に 港区に本社を開設し、それまでの公共工事中心の受注活動から民間建築の元請中心の受注活動にシフト。27 年 8 月には松山市に松山営業所を開設する。また、30 年 7 月にそれまで創業地の愛媛に置いていた登記上の本社所在地を東京都港区に移し、東京の企業として本格的に営業を展開、そして 31 年 1 月には宮城県岩沼市に東北支店を開設、現在に至る。 |
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中央建設について
建設に関するありとあらゆる分野をカバーする総合建設業の会社です。中央建設の原点である愛媛では公共の陸上土木・港湾土木、公共施設の耐震改修工事などで災害に強い街造りを通じて地域の発展に貢献してきました。東京に本社を構えてからは商業施設・ビル・マンション・スポーツ、教育施設の建設から一般住宅の新築、リフォーム、最近では電気設備工事まで、安全と品質に徹底してこだわってお客様に安心と満足を提供し続けています。現状に満足せず、よりレベルの高い工事や新分野にまで視野を広げ、今後も規模を拡大し、「建設業界に中央建設あり」を目指しています。
会社概要
社 名 | 中央建設株式会社 |
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代 表 | 代表取締役 渡部功治 |
本社所在地 | 105-0014 東京都港区芝2-1-30 菱化ビル2階 |
電 話 | 03-3457-8181(代表) |
ホームページ | http://www.chuokensetsu.com/ |
設 立 | 昭和24年1月 |
資本金 | 38,000,000円 |
事業内容 | 総合建設業 |
報道関係者からのお問い合わせ先
中央建設広報事務局 | |
TEL | 03-5411-0066 |
FAX | 03-3401-7788 |
pr@netamoto.co.jp | |
担当 | 脇本(携帯:070-2194-4318) |