「自然素材」の家。魅力を徹底解説!
Construnction Industory Media

こんにちは!POPCONE GIRLSのとまこです!
シックハウス症候群やアレルギー性疾患を予防する家として注目されていた「自然素材の家」。近年はそれとは別に家中にあふれる温もり感や、ナチュラルな中にも感じられる高級感などにも注目されています。

今回は自然素材の家の魅力についてご紹介します!
目次
自然素材の家とはいったい何?
自然素材の家とは、自然由来の建材を中心にして作られた住宅のことを言います。デザインを重視した家や幾何学的なモダン性を強調した家なども広く人気ですが、これらはあくまでも一部のブームのようなものです。もともと住宅は、何千年も前から現代まで自然素材を使用することが世界中で一般的です。

天然木や漆喰を使った家は、日本だけではなくヨーロッパやアメリカでもたくさん存在します!
自然素材とは?
自然素材とは、自然に存在するものに由来した素材のことを言います。建材で言えば杉や檜、松などの無垢材や、漆喰や珪藻土などの壁材を指しています。広い意味では石材や和紙なども自然素材の建材と言うことができるでしょう。
人工的に生産された工業用素材と比べると、自然素材は自然ならではの温もりや柔らかい印象が特徴的です。

人体に有害な化学物質も含まれていないため、小さなお子様や体の弱い高齢者のいる世帯でも安心して使用できる建材です。
自然素材のメリットとデメリット
自然素材は人工的な工業用素材の比べて深みのある温かい風合いが感じられます。調湿作用や清浄作用があるため、屋内の空気が常に快適です。季節に左右されず素材の触り心地が安定的である点も魅力です。
デメリットは傷のつきやすいことや汚れが残りやすいことです。絵具などの色素も残りやすく、傷や汚れに神経質な方にはあまりおすすめできません。

メリット・デメリットを理解して使用することが大切ですね。
自然素材の種類
自然素材といってもさまざまな種類があり、素材ごとに適した用途やメンテナンス方法は異なります。代表的なものを下記にまとめました。
- 無垢材
- 檜
- 杉
- 珪藻土
- 漆喰

それぞれの特徴についてご紹介します!
無垢材
無垢材とは、丸太から切り出した自然な状態の木材です。見た目の風合いの良さや高級感がメリットの無垢材ですが、そのほかにも調湿作用などさまざまなメリットがあります。
一方でデメリットは傷が付きやすいことです。合板フローリングなどに比べて無垢材は柔らかい素材のため、ちょっとした衝撃でも小さな傷が残ってしまうことがあります。

乾燥が不十分な無垢材は時間とともに変形してくることがあるため、素材を選ぶときには注意が必要です。
檜
檜とは、耐久性が高くさまざまな場所に利用できる木材です。昔から使われてきた杉よりも高価なため、全面的に使われることは少ないようです。他の木材に比べ、檜は非常に硬い木材として知られるため、常に重さの負荷がかかるフローリングには最適と言われています。
しかし杉などに比べると成長が非常に遅く育てるための手間も多いため、必然的に価格は高くなってしまいます。

リラックス効果のある香りがすることから、日本では古くから浴槽の素材としても利用されています!
杉
木の種類が豊富な日本の中でも一番なじみのある木材が杉です。落ち着きのある見た目や調湿作用・断熱作用の高さ、素材の柔らかさなどがメリットです。どんな木材でも時間とともに味わいが深くなる経年変化を楽しむことができますが、その中でも杉は特に経年変化が強く現れると言われています。
柔らかさが特徴の建材であるがゆえに、モノを落とすと簡単に傷がついてしまいます。

傷は経年変化とともに目立たなくなりますが、神経質な方はやや気になるかも知れません。
珪藻土
珪藻土とは、化石になった珪藻の殻が積もってできた土のような素材です。燃えにくい無機物でできているため、古くから「火に強い土」として使われてきました。珪藻土の最大のメリットは、高い調湿性能です。脱臭作用や耐火性・断熱性・カラーバリエーションの豊富さなどもメリットして挙げられます。表面に触れると砂のような粉末が落ちることがあるので注意が必要です。

人の出入りが多い場所には、あまり向いていません。
漆喰
漆喰とは壁の上塗りに使われる石灰に粘土などを混ぜたものです。塗り方のパターンや色によって、和風から洋風までさまざまなデザインに対応できます。耐久性が高く、耐用年数は100年を超えると言われるほどです。耐火性や防音性の高さ・調湿効果・脱臭効果なども漆喰の代表的なメリットです。
ビニールクロスの壁に比べて約5倍の価格になると言われており、費用が高くなってしまうことがデメリットです。

漆喰壁は施工が難しいので、職人の腕によって仕上がりにバラつきがあります。信頼のある工務店に依頼することが重要です!
従来の家との違いとは?
従来の家は化学物質を含んでいる場合がありますが、自然素材の家には化学物質が含まれていません。耐久性に関しては、自然素材の家は比較的強度があり年数を重ねるとさらに強くなるという特徴があります。

一般的に従来の家は平均寿命が約30年とされていますが、自然素材の家はそれ以上住み続けられると言われています。
自然素材の家を建てる際の注意点
自然素材は熟練の大工でも扱いが難しく、十分に乾燥していない木材を使ったり漆喰・珪藻土の塗り方が甘かったりすると、隙間やガタつきの原因になってしまいます。また、自然素材の家に使用する材料は一般の家に使用するものよりもコストがかかるため、建築コストを抑えたいと考える人も自然素材の家は避けたほうがいいかもしれません。

一部の自然素材に対してアレルギーがある人もいますので、素材の選び方にも注意が必要です!
自然素材の家は塗装すべき?
どんな家でも、時間が経てば汚れがついて劣化します。塗装は本来家を保護するために行うので、劣化してしまっては本末転倒です。素材によってタイミングは異なりますが、塗り替えや貼り替えが必要です。
また、適した塗装の種類を知っておくと、保護だけでなく見た目の維持にも役立ちます。

ずっと住める家を建てたいなら、塗装は必須ですね!
まとめ
自然素材は調湿性や断熱性、保温性などに優れているのが特徴です。化学物質を使用しないため健康にも優しい家が建てられます。時が経つにつれ耐久性が高く、そして味わい深くなっていくのも自然素材の家の魅力です。「心からリラックスできる空間で過ごしたい」「癒される家に住み続けたい」と考える方にはぜひオススメです。

後悔のない家づくりをするために、幅広い知識を持っておくことは大切ですね!
以上、とまこでした!次回もお楽しみに!