Construnction Industory Media

こんにちは!POPCONEのあやです。
大切な現場を取り仕切る現場監督には、相応の資格が必要になることもあります。
現場監督になるにはどのような資格が必要になるのでしょうか?また、必須でなくても取得すると有利になる資格にはどのようなものがあるのでしょうか?

本日は現場監督について、仕事内容や関連する資格をご紹介します!
目次
現場監督の仕事内容は?
みなさんは現場監督という職業を聞いたことはありますか?
現場監督とはその名の通り工事現場を監督する仕事を意味します。工場の規模にもよりますが、工事現場には監理技術者の常駐が義務付けられており、最低でも1人の現場監督が必須です。工事現場の規模によっては、複数の現場監督が必要になります。

まずは現場監督の仕事内容についてみていきましょう
工事現場での作業工程の管理
現場監督の仕事は工事の内容によって大きく異なりますが、次のようなものがあると定められています。
- 施工計画の作成や工程の管理
- 品質管理
- 技術上の管理
- 従業員の技術上の指導
現場監督の業務は基本的に現場中心です。しかし実作業をするのではなく、周りに上手く作業をお願いして気持ちよく仕事してもらうのが仕事になります。工事現場で陣頭指揮をとり作業を円滑に進めるためにも、現場で働く従業員とのコミュニケーションが大切です。
計画書や各種書類の作成
現場監督は施工計画書や各種書類の作成、予算の決定など、デスクワークも仕事のひとつです。さらに工事を行う際の地元説明会や現場の近隣住人からのクレーム対応なども行います。
工事中は現場で指揮をしなければならないため、各種書類の作成は工事が終了した後に行うケースが多くなります。そのためどうしても残業をしなければならず、労働時間は長くなると言われています。
現場監督になるために必要な資格は?
現場監督は現場仕事をしていれば自然と就けるものではありません。現場監督になるには現場に対応する資格を取得したり、長い実務経験を積む必要があります。

では、現場監督になる方法を具体的に見ていきましょう!
多くの現場で活躍できる「建築士」の資格
1級建築士の資格があれば多くの工事で現場監督になることができます。
発注者から直接工事を請負った建設業者(元請業者)が、下請業者と4,000万円以上(建築一式工事は6,000万円以上)の下請契約を結んだ建築工事では、現場監督に必ず監理技術者の資格が必要となります。
監理技術者の資格を取得するには1級建築士の資格が必要になるので、この条件の工事現場で現場監督になるにはまず1級建築士の資格を有していなければなりません。扱える現場の幅が広くなるので、建築士の資格は取得しておきたいところですね!

建築士の仕事内容については過去の記事も合わせてご覧ください
建物を造る建築士ってどんな仕事なの?
住宅から大きな公共の建物にまで関わる建築士。こちらではお仕事内容と必要な資格についてご説明します。
資格がない場合は実務経験を積もう
資格がない場合でも、発注者から直接工事を請負った建設業者(元請業者)が、下請業者と4,000万円未満(建築一式工事は6,000万円未満)の下請契約を結んだ工事では主任技術者が現場監督になることができます。
主任技術者になるのに建築士の資格は必要ありません。次の3つの条件を満たしていれば主任技術責任者になることが出来ます。
- 建築の専門系の高専または大学卒で実務経験3年以上
- 建築の専門系の高校卒で実務経験5年以上
- 中学、高校、大学卒で実務経験10年以上
現場監督になるには建築系の学部学科を専攻している人の方が有利になります。しかし、建築分野を専攻していなくても中学や高校、大学卒業後に10年以上の実務経験を積めば現場監督になれると言われています。

覚えるべき専門用語や知識は多いものの、それらをすべて覚えて実務経験を積んだり、現場で働きながら資格を取得し現場監督になるのもひとつの方法でしょう。
現場監督としてあれば有利になる資格
現場監督を務めるにあたり、下記の資格もあれば有利とされています。
- 管工事施工管理士(1級・2級)
- 1級土木施工管理技士
管工事施工管理士に合格すると、建設業法の定める専任技術者、主任技術者、監理技術者の資格が得られ、前述したような建築士の資格がなくても主任技術者の資格を活かして現場監督を務めることが出来ます。建設関連会社が求めている資格ばかりなので、戦力として重宝されるでしょう。
また、1級土木施工管理技士とは土木工事に欠かせない資格です。公共工事が多様化、複雑化している影響で難易度が年々上がっており、合格率はわずか10%前後と言われています。こちらも土木現場では現場監督として活躍している方も居ますので、取得を目指してみるのもよいでしょう。

工事の内容や現場によって必要となる資格は異なるため、自分はどのような現場に携わりたいのかをよく考えた上で資格を取得することをおすすめします。詳しい資格の内容は過去の記事も参考にしてみてくださいね
管工事のエキスパート!管工事施工技士の資格【建設業で役立つ資格】
大規模な管工事から家庭のトラブル解決まで幅広く活躍出来る、管工事のエキスパートの管工事施工技士。資格についてや将来性、年収。主な就職先などをご紹介します。
ニーズが高まる土木施工管理技士!取得の条件や難易度は?【建設業で役立つ資格】
建築業界での転職や出世に非常に有利になる、土木施工管理技士の資格についてご紹介。土木工事現場でなぜ必要とされるのか?需要が高まる理由を徹底解説します。
まとめ
本日は現場監督の仕事内容や必要な資格について紹介してきました。現場監督は現場で仕事をするわけではなく、計画書や各種書類の作成など、デスクワークも多い仕事です。
業務内容は多岐に渡るために総合的な経験を積むことができ、現場監督としてステップアップするだけでなく、他の業界や職種に転職する際にも役立つようなスキルを身につけられます。

現場監督として建築業界での活躍を目指すかたをこれからも応援しています!
本日はここまで。以上、あやでした。