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「耐火」と「防火」は何が違う?それぞれの構造を徹底解説!

2020.7.1

Construnction Industory Media

こんにちは!POPCONE GIRLSのあやです!

建物の構造には火災時の耐火性能の違いに応じて耐火構造防火構造の2種類があります。このふたつは似ているようですが、実はかなりの違いがあります。どちらも「火事を防ぐ構造」をイメージする方が多いかと思いますが、耐火と防火にはどのような違いがあるのでしょうか。

今回は耐火と防火の違いそれぞれの特徴とともにご紹介します!

耐火構造

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耐火構造とは、建物を構成している壁や柱・床の部分に燃えにくい性質を持った鉄骨・レンガなどを使ったの構造のことです。壁や床が耐火性であれば、室内から火事が起きたとしても近隣の建物へ燃え移る心配が少なくなります。このように耐火構造は建物の内側に使用され、建物から建物へと延焼することを防ぐ工夫を指しています。

学校やビルの防火扉などもこの耐火構造にあたります!

メリット

耐火構造のメリットは、建物内どの部屋で火災が起きても火が他の部屋に燃え広がりにくい点です。そのため火災が起きた特定の場所や部屋だけを閉鎖すれば全員が避難する時間を稼ぐことができ、それまでは倒壊を防いでくれます。

デメリット

耐火構造は耐火性のある鉄骨やレンガを使用します。これらの燃えにくい資材は木材と比べると重いため、固い地盤の上に建てなければいけません。このため、建設予定地が軟弱な土地であった場合は、土地の補強から行う必要があります。

一般的な戸建て住宅で耐火構造を用いるのは、コストが高くなりやすいというデメリットがあります。

 

防火構造

防火構造とは、建築基準法に基づく構造のことで外壁と軒裏に防火性の高い材料を用いた構造を指しています。特に都市部の隣の家の距離がほとんど離れていないようなエリアでは、火災が発生するとすぐに隣の家に燃え広がってしまいます。そこで防火構造を取り入れることで、延焼を防いでくれます。

防火構造のメリットデメリットについてご説明します!

メリット

防火構造は家の外側に燃えにくい資材を使用しています。防火性の高い塗料や石膏ボードが開発されているため費用は安く済みます。

床や壁が木造でも問題なく用いることができるため、一般的な家は防火構造であることが多いです!

デメリット

防火構造は建物の内側から出火した場合の対策ではないため火災がその建物内部から起こった場合は短時間で燃えてしまったり、倒壊してしまったりする恐れがあります。

 

防火地域とは?

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火災は街全体に損害を与える可能性があるので、建物が満たすべき耐火や防火性能が定められている区域があります。「防火地域」は都市中心部の人通りや車の通行量が多い地域や災害時に緊急車両が通行する幹線道路沿いの地域に指定され、耐火建築物にする必要がある区域になります。

緊急車両の通行を妨げないようにすることが目的です!

準防火地域

「準防火地域」は、密集する住宅地で指定され、3階建ての木造建築物を建てる際は外壁などの耐火時間が45分以上有するなどの基準を満たした準耐火建築物であること、2階建ての木造建築物を建てる際は外壁や軒裏の耐火時間が30分以上を有するなどの基準を満たした防火構造であることなどが定められています。

防火地域・準防火地域に家を建てる方法

まずは建てたい土地が防火地域や準防火地域であるか調べる必要があります。不動産会社や建築家・施工会社に依頼すれば調べてくれますが、自分でも役所で調べることができます。最近はインターネットから手軽に見ることができ、「調べたい市区町村名 防火地域」で検索すれば各市区町村が公開している都市計画図を見ることができます。

市区町ごとに防火地域・準防火地域の表示の仕方が異なりますが、地図上の「凡例」に見方が記載されていますのでそちらを参照して調べましょう!

 

木造耐火建築物

従来は鉄筋コンクリート造鉄骨造などでしか耐火建築物は建てられませんでしたが、現在では木造による耐火建築物も可能になりました。強化石膏ボードなどで木造の構造材を保護して作ります。鉄は高温で熱せられるとある時点で急激に強度を失いますが、木材はある程度の厚みがあると表面だけが炭化して芯の部分まで燃えづらく、鉄のように強度が急激に低下することもありません。

木材は意外と火に対して強い素材なんですね!

 

建築物環境衛生管理技術者

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建築物環境衛生管理技術者とは、一定の規模の建物には必ず選任しなければならない有資格者です。建築物環境衛生管理技術者の専任が必要なビルは消火設備が備えつけられています。その消火設備の定期的な点検が主な任務です。とはいえ建物内すべての消火設備を点検するわけではなく、点検や設置は消防設備士の資格を持つ方に任せることが多いです。

防災訓練の実施計画を立てて実行するのも仕事のひとつです!

 

火災を広げないための工夫

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万が一の自宅での火事に備えて、何よりもまず積極的に不燃性の石膏ボードなどの材料を取り入れて住まいの耐火性を上げていきましょう。室内の壁や天井にそうした素材を使うことで、もし別の部屋で火事が起こったとしても他の部屋へ火が燃え移ることなく、被害を最小限に抑えることができます。

燃え広がるスピードが抑えられ、建物外へと避難する時間をかせぐこともできます!

隣家から火災をもらわないための工夫

自分の家で火災が起きないように細心の注意を払っていても、隣家で起こる火災は自身では防ぎようがありません。そのためにも自宅の外壁や軒裏・屋根に不燃材を使用し、開口部にも燃え移らないような防火対策を行っていきましょう。

 

まとめ

今回は耐火構造と防火構造の特徴やメリット・デメリットについてご紹介してきました。建物の構造はいざというときには命にも関わってきますので、それぞれの特徴をよく把握して建物の構造を考えることはとても大切です。自分の家だけでなく、買い物や遊びの施設など全ての建物にはそれぞれの構造があります。私たちの生活が安全で快適に過ごせているのは、建物に安全な構造がされているからです。新居を建てる際など、耐火や防火に対して正しい知識を持っておくことは必要ですね。

それぞれの特徴をよく把握して、建物の構造を決める際の参考にしましょう!

以上、あやでした!次回もお楽しみに!

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