浴室暖房乾燥機とは?発電の違いや光熱費を徹底解説!
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こんにちは!POPCONE GIRLSのとまこです!
寒い季節に浴室内を暖かくしたり、天気の悪い日に洗濯物を乾かしたりできる「浴室暖房乾燥機」はとても便利です。しかし導入するには設置や取り付け工事にかかる値段や光熱費が気になりますよね。また、浴室暖房と浴室乾燥の違いがいまいち分からないという方も多いのではないでしょうか。

今回は浴室暖房乾燥機を交換・後付けする前に確認しておきたいポイントや光熱費の節約方法についてご紹介します!
目次
浴室暖房乾燥機とは
浴室暖房乾燥機とは、その名の通り浴室に暖房や乾燥の機能を追加する機能です。ひとくくりに浴室暖房乾燥機と言っても、「電気式」と「ガス式」の違いによってそれぞれの特徴があります。

ここからは、発電方法による特徴についてご紹介します!
電気式とは
その名の通り、電気を熱源とした浴室暖房乾燥です。仕組みとしては、本体内のファンが回って遠赤外線のヒーターの高温の熱を巻き込みながら温風を出すという仕組みです。ガス式との違いは、屋外の熱源機は必要なく室内機のみの設置のため、工事の難易度が比較的低いことです。

ほとんどの浴室に設置が可能なタイプです!
電気式の特徴
- 温風をごく微風に抑えてヒーターの輻射熱で暖める「入浴暖房」機能あり
- 体感温度が非常に高い
- 送風+換気の「風乾燥」などエコモードも搭載
- ランニングコストを削減できる
- 暖房をメインに使いたい方におすすめ
ガス式
その名の通り、ガスを熱源とした浴室暖房乾燥です。仕組みとしては、屋外に設置した「給湯暖房用熱源機」で温水が暖めてそのお湯を循環させることによって熱を放出し、屋内の暖房乾燥機本体から温風が出るという仕組みです。

通常の給湯器ではなく、浴室暖房用の専用回路を持った熱源機が必要になりますので、設置する場合には給湯器ごと交換する必要があります!
ガス式の特徴
- 風量が多い
- 入浴前に素早く予備暖房をすることが可能
- 乾燥時間は電気式の半分程度
- 入浴中は強い温風による気化熱で寒く感じることがある
- 乾燥をメインに使いたい方にオススメ

気化熱とは、温風が吹いて濡れた体表面に当たると、水分が蒸発する際に熱が奪われ寒く感じることです。
浴室暖房と浴室乾燥の違いとは?
基本的にアパートやマンションに設置されているものは大きく分けて2種類あり、「浴室暖房乾燥機」か「換気扇」のどちらかです。
浴室暖房乾燥機の場合、乾燥機能・暖房機能・涼風機能・換気機能が搭載されています。換気扇の場合は、スイッチを押すことで浴室の換気を行い、もう1度スイッチを押すと止まる仕組みになっています。

浴室暖房乾燥機の「暖房」や「乾燥」の消費電力は換気の約50倍にもなると言われています!
浴室乾燥のメリット
浴室乾燥機は冬は浴室内を暖めることができ、夏は涼しくすることができるため入浴時に快適に過ごすことが可能です。浴室内を乾燥することができるだけでなく、洗濯物を干すことができます。浴室内で洗濯物を干すことで、衣類がしわになるのを防ぐこともできます。

部屋干しの臭いや生乾きの臭いなどもしにくくなります!
浴室乾燥機の注意点
浴室乾燥機があれば確かに便利ですが、快適に使用していくにはいくつか注意点があります。

ここからは、浴室乾燥機を使うにあたって気をつけておきたいポイントをご紹介します!
フィルターの掃除
浴室乾燥機にはフィルターが付いており、フィルターにはホコリが溜まりやすいです。フィルターのホコリをそのままにしていると十分にパワーを発揮することができないだけでなく、健康にもあまり良くありません。

定期的にフィルター掃除をしてホコリを取り除くことが必要です!
光熱費がかかる
浴室乾燥機の機種やメーカーなどによって差はありますが、電気代は1時間あたり約30~50円といわれています。洗濯物を乾かすのに浴室乾燥機を1回4時間使ったとして計算すると、電気代は1回あたり約120~200円となります。

電気代の面で見ると、浴室暖房乾燥機よりも洗濯乾燥機の方が光熱費はかかりません。
干すスペースが限られる
浴室で洗濯物を干せるスペースは一般的には浴槽の真上の部分になるため、外やベランダに洗濯物を干すときと比べるとあまり広いスペースとは言えません。家族が多い場合や洗濯物がたくさん出る家庭の場合は、1度にすべての洗濯物を干すことが難しいケースもあります。
浴室暖房乾燥機は後からつけられる?
基本的にリフォームで後付けしやすい種類があるので、タイル張りの在来工法の浴室でもユニットバスでも工事が可能です。既存の換気扇と交換することも可能です。照明が障害になるなどの理由でスペースがない場合は、取り付け困難なことがあります。

設置自体は可能であっても、天井に点検口がない場合には配線工事費用が別途必要になるかもしれません!
浴室暖房乾燥機の電気代
浴室暖房乾燥機の電気代やガス代は、どのように節約すれば良いのでしょうか?ポイントとしては、浴室内の湿気を追い出して温風をなるべくたくさん使わずに済ませるための対策をしっかりすることです。そのためには、温風を少しでもスムーズに循環させる環境づくりが重要になります。

ここからは電気代の節約をしていく上でのポイントをいくつかご紹介します!
浴室の湿気対策
まず大切なのが「浴室の湿気対策」です。衣類を乾かす時に浴室に湿気が残っていると、それだけ余計な電気を使うことになります。

湯船にお湯が残っている場合は必ずふたを閉め、周辺の水気もしっかり拭き取るようにしましょう。
定期的なフィルター掃除
次に大切なのが「フィルター掃除」です。浴室暖房乾燥機のフィルターにホコリが溜まっていると、浴室内に温風が届きにくくなります。これも余計な電気を使う大きな原因となるので、定期的なフィルター掃除をするようにしましょう。
空気の流れをつくる
雑菌が繁殖しないよう、空気が循環する流れをつくることも大切です。浴室暖房乾燥機の換気能力は決して高くはないため、洗濯物を干したときに乾燥に時間がかかると雑菌が繁殖してしまいます。換気力をアップさせるためには、浴室ドアの換気口を頻繁に掃除して空気の抜け道をつくることも大切です。

換気口がないドアの場合は、浴室暖房乾燥機を稼働させる際、暖気が逃げていかない程度にほんの少しだけ戸を開けておくと良いですね。
まとめ
今回ご紹介したように、浴室暖房乾燥機にはメリットだけでなくデメリットもあります。バルコニーが広く洗濯物を干すスペースが十分にある人や洗濯乾燥機を持っている人であれば、浴室暖房乾燥機は必ずしも必要ではありません。洗濯物を外に干せない、部屋干ししたときの生乾きの臭いが気になるなどの悩みがある人は、浴室暖房乾燥機の設置を検討してみると良いですね!

家族構成やライフスタイルに合わせて考えてみるのが良いですね!
以上、とまこでした!次回もお楽しみに!