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ACE×OMOIYARIプロジェクト~台風19号被災地長野へ~

2019.12.9

Construnction Industory Media

2019年10月に発生した台風19号は日本全国に驚異的な猛威を振るいました。この台風の影響で多くの方や家屋が洪水や土砂の被害にあい、死者行方不明者数は100人を超え、さらに71河川が決壊しました。中でも被害が大きかった長野では千曲川が決壊し、小学校など23カ所に900人以上が避難を余儀なくされました。行政がそれを把握するまでに3日もかかったため、住民たちは壮絶な避難生活を強いられました。

今回ACEはボランティア団体『OMOIYARIプロジェクト』に加わり、長野市穂保地区にて復旧のお手伝いをしてきました!

ボランティア団体『OMOIYARIプロジェクト』とはどのような活動をしている団体なのでしょうか?見ていきましょう!

ボランティア団体『OMOIYARIプロジェクト』とは?

『OMOIYARIプロジェクト』は、刑務所や少年院から出所した方がまた社会に戻って生活するために社会貢献就職先を提供するボランティア団体です。

そのような生活環境を整えるためのコーディネートするだけでなく、出所者が友達をまた作れるようなBBQなどの催事も行っています。この取り組みは出所者がまた犯罪に手を染めることのないように、その名の通り「思いやり」を持って行われているのです。

『OMOIYARIプロジェクト』の代表理事草刈氏は以下のように述べています。

就労者となる元受刑者の個々の個性が社会の資源となるためにも、出所前(受刑中)と出所後を隔てることなく、様々な関係者と連携することで、彼らも不安なく罪を犯さず社会参加し、社会復帰でき、雇用主も安心して雇入れられるのではないかと考えます。
OMOIYARIプロジェクトは、双方(雇用主と就労者)に寄り添う更生プログラムを提案し、共に進めていきたいと考えております。私達はあらゆる機会において協力を惜しまず、また、向き合うべきはしっかりと向き合い、切磋琢磨し、『再犯防止』を掲げ、実りある活動を展開してまいります。出典:公益社団法人OMOIYARIプロジェクト

新しいチャンスと環境コーディネートしていく素敵なボランティア団体ですね。そんなOMOIYARIプロジェクトが今回訪れた長野市の穂保地区は、台風19号によってどのような被害を受けたのでしょうか?

 

台風19号によって被災した長野市穂保地区

冒頭でもお伝えしたとおり、長野県から新潟県の信濃川に繋がる長野県の代表的な河川である千曲川(ちくまがわ)が決壊しました。千曲川は氾濫のあとの堤防の決壊で一気に浸水が広がり、決壊場所から2キロほど離れた地域でも深さが最大で4メートルに達しました。

深さが2メートルを超えると建物の中でも身動きが取れずに命を落とす人が増え、4メートルになると1階部分が完全に水につかってしまうということで、決壊してからの避難は極めて危険だとされています。全体でどれほどの被害だったのでしょうか。

千曲川決壊による被害件数は以下の通りです。

  • 床下床上浸水9140世帯
  • 死者3人
  • 重軽傷者106人
  • 避難世帯32世帯948人

それ以外に被害は家屋だけではなく医療機関や、JR東日本の長野新幹線車両センターがある地点や周辺までおよび同センターでは北陸新幹線全体の3分の1に及ぶ計10編成が被災しました。

台風19号による被害額は公共土木施設が696億円、うち堤防など河川関連が472億円、道路は218億円についで、浸水により機能が停止した下水処理施設などを含め都市施設関連が464億円となりました。台風がどれほどの脅威だったのか痛感しますね。

浸水しまった名産のリンゴ

台風19号は長野の名産リンゴにも大打撃をもたらしました。今回訪れた長野市穂保地区でも一部は被害を逃れましたが、リンゴ農家は深刻な被害を受けました。一度水に漬かってしまったリンゴは、ジュースやジャムにもできず出荷もできないため農家の方たちは収穫したくてもできない悔しい思いをしたといいます。

みなさんが一日も早く仕事場に戻れるよう、自宅の泥のかき出しや家の中の清掃を優先し元の生活に戻すことから始めていかなくてはなりません。

 

立ち上がったACE×OMOIYARIプロジェクト

大きな被害にあった長野を助けるべく、今回ACEメンバーから6名がOMOIYARIプロジェクトと協力してさまざまな作業をしてきました!

水害後の清掃の服装

水害後は下水や汚水などに混ざってさまざまな雑菌が流れ込むため不衛生になります。そこでまずやらないといけないのが流れ込んだ汚水や汚泥の清掃です。

浸水の程度や築年数などによっては、被害にあった家にそのまま住まなくてはならない方もいます。そこで、今までの生活環境に戻すための清掃が最優先です。清掃作業を安全に行うためにどのような服装をしたらいいのでしょうか?

清掃作業をする際に必要なアイテムは以下の通りです。

必要なアイテム 理由
長袖・厚手で長めのゴム手袋 腕が出ていると汚泥に含まれている菌を身体に付着させることがあるので、薄手の軍手や綿手袋などをしてゴム手袋をつけるのが理想です。
長ズボン 作業をしている際にハリガネなどの金属ガラスでケガをすることがあります。長ズボンを履いていれば、もし滑って転んだりしてもケガを軽減できます。
厚底の長靴・運動靴 汚泥の中にはガラス片小さな釘が入り込んでいることがあるので、踏んでしまうと思わぬケガすることもあります。
目には見えづらいので、底が厚めの靴を履きましょう。(転んでしまうような厚底を履くのはやめましょう)
マスク・防塵メガネ 汚泥は乾いてくると小さな粒子になって空中に舞います。マスクやメガネを装着することによって、口から吸い込んだり目に入って病気になる事を防ぎます。

泥で詰まってしまった側溝の清掃

水害による浸水後は衛生面を含め第一優先で排水を清掃する必要があります。

大変な作業ですが泥が残っていると匂いの元になるので、ちりとりやほうき、スコップなどを使って隅々まで出来る限り取り除いていきます。ある程度排水が出来るようになったら洗い流した後に再度排水し、泥や汚れがとれるまでこの作業を繰り返します。

排水をしてしばらく経つとどこからかまた水が溜まってくることがあるのでその場合は、水漏れしている場所を突き止め外部を土嚢などで堰き止めてからパテで水漏れ箇所の穴埋めをします。

泥のかき出し作業

汚水の混ざった泥は強い臭いを発するのでドアや窓を開けて換気は忘れないように作業し、屋外などの水で流せる場合は水を流していき清潔を保つようにしていきます。庭木に汚泥がかかって乾燥すると小さな粒子となって空中に舞ってしまうので、そこでも水で流したり箒などで落とします。

畳の部屋は、畳を上げ下の板を外してから床下の汚水や汚泥を取り除く必要があります。板の貼った床の洋間でも、浸水の状況によっては剥がさなければカビなどが発生します。台所やユニットの浴室などの床下に潜れるような作りになっている作りもあるので、そういった場所は床下に入り掻き出します。床下や壁にこびりついた泥は出来るだけ綺麗に取らなければなりません。乾燥や消毒をしても泥が残っていると、カビや腐食などの原因になってしまいます。

多少キズが気にならない部分なら、スクレーパーなどを使って汚れを削り取っていくと作業を軽減できます。細かい部分でふき取れないところはスクレーパーの角にぼろ布を引っ掛けると水気も汚れも取り除くことができます。

ここでしっかり清掃することが家を長持ちさせる事にもつながるので、泥も重く大変な作業でしたがスタッフも気合を入れて頑張りました!

感謝された高圧洗浄機

いかに泥を洗い出すかが重要になってくる水害後の清掃は、細かい場所から泥を出していくのに高圧洗浄機が重宝します。ある一軒家の1階部分を高圧洗浄機で綺麗にするお手伝いをさせていただきました。

床材の隙間や壁や柱の隙間は一般で販売されているホースで流しても奥に入り込んだ泥を浮き上がらせることは難しいので、奥の奥まで洗い出せる高圧洗浄機は年配の方にとても感謝してもらえました。

誰かのために何かをし感謝されることはとてもうれしいことです。OMOIYARIプロジェクトの方にとっても貴重な経験だったのではないでしょうか。

 

まとめ

今回の災害復旧支援に参加して弊社代表の江藤はこのように述べています。

現地へ行き実際に活動して感じたのは建設土木に携わっている方のボランティアが少なかったことです。役所は現状把握ができていない状況だったので復旧作業への計画や指示がうまく出せていませんでした。こんな時に建団連などが計画指示管理するだけで大幅に復旧のスピード変わりそうですね!このことをまた次の機会に活かしていきたいと思います。

現地の建築土木関係の方は復旧の依頼で手が離せない状況だと思います。そんな時に全国各地の職人さんたちがボランティアとして復旧支援に参加できたら、現地の方たちもどれだけ心強いでしょう。

ACEにとっても今回貴重な体験をさせていただきました。現地のみなさん、OMOIYARIプロジェクトのみなさんありがとうございました。

ACEは台風19号で被災された方々が1日でも早く元の生活に戻られることをお祈りしております。以上、ACEでした。次回もお楽しみに!

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