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省エネ基準最高峰と言われるパッシブハウスについて徹底解説!!

2020.6.19

Construnction Industory Media

こんにちは、POPCONE GIRLのあすかです!

近年、エコ住宅省エネ住宅などエコの視点から家づくりを考える人が増えてきています。その手法はさまざまですが省エネルギー住宅のひとつとしてパッシブハウスというものをご存じでしょうか?環境先進国ドイツの物理学者ファイスト博士が導き出した建物の省エネ基準として最も厳しいと言われるのがパッシブハウスです。

今回は世界基準のパッシブハウスについて詳しくご紹介していきます。

パッシブハウスとは?

パッシブハウスとはドイツのパッシブハウス研究所がつくった建築メソッドのことです。断熱気密性を高めた建築で冷暖房がほとんどいらないほどエネルギー効率が高く、住宅性能基準は世界的に見て最も厳しいと言われています。日本の一般的な新築住宅よりも2~3倍ほど高い断熱性能が求められます。

とにかく快適!

パッシブハウスは空気の逃げ道をなくし、断熱効果を高めることで熱を逃がさないよう徹底的な工夫がされています。家全体のエネルギー効率が良いと省エネや節電にもつながります。そしてなによりもパッシブハウスが支持される理由はその心地よさです。

外の気温に左右されず、ほぼ無暖房で過ごせる部屋の中の空気は住人の活動によって発散される熱といった限りなく自然な方法で温められ、夏は涼しく冬は暖かいといった快適な室内温度を保ちやすいという大きな特徴があります。また、結露も発生しにくくなるためカビの発生も抑制することができます。

パッシブハウスは、6畳用エアコン1台で40坪の2階建て一戸建てを全館空調できる性能があります!

パッシブハウスの認定基準

パッシブハウスとして認定を受けるには下記の3つの基準を満たしている必要があります。

  • 冷暖房負荷が各15kwh/㎡以下
  • 一次エネルギー消費量が120kWh/㎡以下
  • 気密性能として50Paの加圧時の漏気回数0.6回以下

断熱材は最低でも30cm

外壁の断熱性能として0.15W/m2・k未満であることが求められます。これは断熱材の厚さにして30cm以上に相当し、外壁や内壁の厚さを加えるとさらに40~50cmというスペースを必要とします。日本の住宅は壁の厚さが15cm程度といった建物が多く、実に3倍程度の壁の厚さが必要となります。

換気は熱交換換気システムを使用

通常の換気扇は内外の空気が筒抜けになっており、使用したとたんに室温が外に逃げてしまいます。この熱交換換気システム(熱回収率75%以上のもの)は、室内からの空気の温度を使って外から取り込む空気を温める(夏場であれば冷やす)ことで、換気による熱交換を最小限に抑えるものです。

窓は3重、サッシにも断熱材

日本でも寒い地方では窓が2重になっていることがありますが、パッシブハウス基準レベルを達成するにはさらに間にアルゴンガスを充填したガラスを3重にする必要があります。またサッシにも断熱材を使用し外気の侵入を防ぎます。また、3重窓であっても30cmの断熱を施した壁に比べると断熱性に欠けるため窓の大きさも制限されます。

バルコニーは避ける

断熱材を通貫して外部に通じるような部分がある構造は例え面積的にはわずかであっても熱はどんどん逃げていきます。家の設計の際はバルコニー(ベランダ)を設置しないか、もしくは本体とは独立した構造を採用するといった方法を取る必要があります。

給湯方法は省エネ使用も考慮

パッシブハウス基準のひとつに含まれる一次エネルギー消費量120kWh/㎡以下ですが、日本の住宅で多くの消費エネルギー比率を占めている給湯のエネルギー消費を含めて達成しなければいけません。近年はエネファームや太陽熱温水器の価格も低下してきており、省エネで費用対効果も高い機器の導入を考慮する必要があります。

 

パッシブハウスの費用対効果

パッシブハウス基準に適合するレベルの断熱性能を確保できれば、氷点下まで気温が下がるような地域でさえ暖房器具はほとんど必要なくなり、エネルギーコスト(電気代・灯油代等を含めて)に換算して最大10分の1程度まで低減できると言われています。また、パッシブハウスの初期費用は日本の一般的な住宅と比べると2~3割高くなると言われています。しかし、この初期費用はランニングコストの大幅な低減で相殺できる可能性が高いと言われます。

パッシブハウスでは省エネ性能に優れた木造の新築住宅に対して交付される地域型住宅グリーン化事業による補助金を受けられる可能性があるのであらかじめ確認しておきましょう!

 

パッシブハウスを建てるときに気をつけたいポイント

パッシブハウスは土地の環境に合わせてオーダーメイドで設計するため、一般的なハウスメーカーや工務店では対応できない場合があります。パッシブハウスを検討する際は、省エネ建築診断士に相談をしましょう。また、基本的にはどこにでも建てられますが日射が得にくいなどの不利な立地で計画すると費用が高くなってしまいます。環境条件の良い土地を探すこともポイントのひとつです。

 

まとめ

今回はパッシブハウスについてお話ししてきました。自然エネルギーを最大限に活用し、建物の省エネ基準として最も厳しいと言われるパッシブハウス。四季による気候の変化が大きい日本には日本の、欧米には欧米の家の建て方があります。今ではヨーロッパを飛び出し各地の気候風土に合わせて進化しながら世界中で普及し始めています。省エネ住宅を検討されている方はもちろん、新築住宅をお考えの方は設備に依存しない地球にやさしい家づくりとしてパッシブハウスを検討してみてはいかがでしょうか?

本日はここまで!以上、あすかでした!

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