「建設機械整備技能士」になるには?受験資格や難易度について解説!
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こんにちは、POPCONE GIRLSのなっちです!
クレーン車やショベルカーなど土木・建築現場で必ず使用される建設機械にも定期的な整備点検が必要です。その整備を行う人を建設機械整備技能士と言います。

今回は建設機械整備技能士の受験資格や試験内容について詳しくご紹介していきます!
目次
建設機械整備技能士とは?
ブルドーザや油圧ショベル、杭打ち機などの土木・建築の作業に使われる機械を総称して建設機械と呼びます。建設機械整備技能士とは、これら建設機械の整備に必要となる技能・知識を認定する国家資格です。
建設機械整備技能士の仕事内容
建設機械整備技能士の主な業務は、建設機械の各種整備、修理、カスタマイズです。これらは建設現場や整備工場で行うこともあります。また、建設機械は労働安全衛生法によって「定期自主検査」をおこなうことが義務付けられており、建設機械整備技能士による安全点検が欠かせません。

定期自主検査は自動車の車検のようなもので、安全に運行するためには非常に重要な検査と言えます。
建設機械整備技能士になるには?
建設機械整備技能士は国家資格である技能検定制度の一種で、都道府県職業能力開発協会が実施する建設機械整備に関する学科試験及び実技試験に合格する必要があります。
建設機械整備技能士の受験資格

資格区分は特級、1級、2級に分かれていますのでそれぞれ見ていきましょう!
2級の受験資格
学歴等 | 必要な実務経験年数 |
---|---|
実務経験のみ | 2年 |
専門高校卒業 | 0年 |
短大(工学部等)・高専卒業 | 0年 |
大学(工学部等)卒業 | 0年 |
専修学校または各種学校卒業 (800時間以上) |
0年 |
専修学校または各種学校卒業 (3200時間以上) |
0年 |
短期課程の普通職業訓練終了 (700時間以上) |
0年 |
普通課程の普通職業訓練終了 (2800時間未満) |
0年 |
普通課程の普通職業訓練終了 (2800時間以上) |
0年 |
専門課程の高度職業訓練修了 | 0年 |
応用課程の高度職業訓練修了 | 0年 |
長期課程の指導員訓練修了 | 0年 |
1級の受験資格
学歴等 | 必要な実務経験年数 | 必要な実務経験年数(2級合格後) |
---|---|---|
実務経験のみ | 7年 | 2年 |
専門高校卒業 | 6年 | 2年 |
短大(工学部等)・高専卒業 | 5年 | 2年 |
大学(工学部)卒業 | 4年 | 2年 |
専修学校または各種学校卒業 (800時間以上) |
6年 | 2年 |
専修学校または各種学校卒業 (3200時間以上) |
4年 | 2年 |
短期課程の普通職業訓練終了 (700時間以上) |
6年 | 2年 |
普通課程の普通職業訓練終了 (2800時間未満) |
6年 | 2年 |
普通課程の普通職業訓練終了 (2800時間以上) |
4年 | 2年 |
専門課程の高度職業訓練修了 | 3年 | 1年 |
応用課程の高度職業訓練修了 | 1年 | 1年 |
長期課程の指導員訓練修了 | 1年 | 1年 |
職業訓練指導員免許取得 | 1年 | 1年 |
特級の受験資格
1級合格後、5年以上の実務経験
建設機械整備技能士の試験内容
2級(学科試験)
- 建設機械
- 建設機械整備法
- 材料
- 機械要素
- 燃料及び油脂類
- 力学及び材料力学
- 製図
- 電気
- 安全衛生
2級(実技試験)
- 製作等作業試験(建設機械の内燃機関および油圧シリンダについての分解、測定、調整、組立て、鋼板のガス切断およびタップ加工を行う。)
- 計画立案等作業試験(建設機械整備作業)
1級(学科試験)
- 建設機械
- 建設機械整備法
- 材料
- 機械要素
- 燃料及び油脂類
- 力学及び材料力学
- 製図
- 電気
- 安全衛生
1級(実技試験)
- 製作等作業試験(建設機械の内燃機関および油圧シリンダについての分解、測定、調整、組立て、鋼板へのガス切断、きり穴加工、タップ加工および丸棒鋼のダイス加工を行う。)
- 計画立案等作業試験(建設機械整備作業)
特級(学科試験)
- 工程管理
- 作業管理
- 品質管理
- 原価管理
- 安全衛生管理及び環境の保全
- 作業指導
- 設備管理
- 建設機械整備に関する現場技術
特級(実技試験)
- 計画立案等作業試験(工程管理、作業管理、品質管理、原価管理、安全衛生管理、作業指導、設備管理)
建設機械整備技能士の資格難易度
年度 | 受験申請者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
令和元年度 | 3,607人 | 1,829人 | 50.7% |
平成30年度 | 3,568人 | 1,796人 | 50.3% |
平成29年度 | 3,817人 | 1,941人 | 50.9% |
建設機械設備技能士検定の平均合格率は約50%と国家資格の中ではそれほど難易度が高い資格ではありません。独学で突破することも十分可能ですが、有料の事前講習会を実施しているところもあります。
まとめ
今回は建設機械整備技能士についてお話ししてきました。周辺住民の安全や建設現場で働く人たちの安全のためにも、適切な整備がされなければ重大な事故へとつながりかねません。建設機械を整備することはとても重要で、それらを整備する建設機械整備技能士はなくてはならない存在です。

建設機械や機械整備に興味がある人にとっては魅力ある仕事になるはずです。社会的なニーズもありますので、興味を持たれた方はぜひ資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
本日はここまで!以上、なっちでした!