建設機械のスペシャリスト!建設機械施工技士とは?【建設業で役立つ資格】
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こんにちは、POPCONEのとまこです。
建築の仕事に使える資格ということで、本日は「建設機械施工技士」についてご紹介いたします。
目次
建設機械施工技士とは?
建設機械施工技士には、建設機械を使う作業員をまとめ工事を円滑に進めるための現場監督のような役割があります。
建築現場ではブルドーザー、ショベルカー、ロードローラーといった大小さまざまな機械が使われていますが、こういった機械はどんなときも好きに使えるというわけではありません。規模が一定以上の工事で専門的な機械を扱う際は現場への建設機械施工技士の設置が義務付けられています。

よって、多くの建設関係の企業で建設機械施工技士が必要とされています。
建設機械施工管理技士の仕事内容は
建設機械施工管理技士の仕事内容は、建設機械使って進めていく工事の管理を行っていくことです。具体的には、
- タイムスケジュールを作成
- 事が手際よく行われるための作業順序
- 工事現場における作業員の安全
など全体の管理を行います。
その中でも、期限までに工事を間に合わせるためのタイムマネジメントの仕事は非常に重要です。工事が期限通りに進まないと判断した場合には、新しい人員を確保したり現在配置されている人員を効率よく配置転換することなどで、仕事の効率性を上げていく対応を考えることも建設機械施工管理技士の大切な仕事と言えます。

建設機械施工管理技士の仕事をするにはまずブルトーザー・油圧ショベル・モータ・グレーダ・ロード・ローラー・アスファルト・フィニッシャ・アースオーガといった建設機械に関しての深い知識を身に着ける必要があります。
建設機械施工技士の資格について
建設機械施工技士の難易度と合格率は?
建設機械施工技士の資格は国土交通省が管轄する国家資格であり、いくつかある施工管理系の資格試験のなかでは最も古くから実施されているものです。
試験は1級と2級の区分に分かれて実施されており、それぞれで学科試験と実地試験が行われます。学科試験だけ合格して実地試験は不合格となった場合には、翌年に限って1級、2級ともに学科は免除になります。各区分の合格ラインと合格率は下記のとおりです。
建設機械施工技士1級の合格ラインと合格率
合格ライン | 合格率 | |
---|---|---|
学科試験 | 60% | 40% |
実地試験 | 60% | 90% |
建設機械施工技士1級の合格ラインと合格率
合格ライン | 合格率 | |
---|---|---|
学科試験 | 60% | 60% |
実地試験 | 70% | 90% |

どちらの試験に関しても実地試験は実際に仕事をしている人であれば合格して当然というレベルの基本的な内容を多く問われます。ですので、資格取得にはいかに学科試験を突破するかがポイントとなります。
建設機械施工技士の資格取得のための勉強方法は?
合格ラインはその年の受験者の数やレベルで変動するわけではないので、過去問題集などを解いて6割は確実にとれるように対策しておけば合格に近づきます。
建設機械施工技士の資格取得を考えるほとんどの方は仕事をしながらの受験となるので、日々働きながら勉強時間を確保することは大変だと思います。独学での合格も不可能ではありませんが、通信講座を利用したり講習会に参加するなどして効率的に勉強を進めて見るのもひとつの手になります。

日本建築機械施工協会のWEBサイトでは、試験の過去問題が公表されています。これを解けるようになるだけでも、合格にぐっと近づけます!
平成30年度建設機械施工技術検定学科試験
平成30年度1級及び2級建設機械施工技術検定学科試験等に出題された試験問題は、次のとおりです。
平成29年度建設機械施工技術検定学科試験
平成29年度1級及び2級建設機械施工技術検定学科試験等に出題された試験問題は、次のとおりです。
建設機械施工技士の現状と将来性
建設業法によって、工事現場には必ず主任技術者や監理技術者を選任することが義務づけられています。その選任条件のひとつとして施工管理技士の資格を持っていることが挙げられますが、建設機械施工技士を取得していれば建設機械を扱っている現場で主任技術者や監理技術者になることが可能です。
建設機械施工技士は建設現場になくてはならない存在となっており、建設業界の各社でも有資格者が優先的に採用されるケースが多いようです。
また、日本の建設機械は世界最高水準にあるといわれており、最近ではコンピュータ制御によるハイテクな建設機械も増えてきました。建設業界の仕事というと肉体労働が中心と思われがちですが、建設機械を取り扱うには繊細な操縦技術が求められ、頭を使う場面も多く出てきますので、新しい技術にすぐ対応できる柔軟さや向上心がますます求めらます。

建設機械施工技士は現場で働く多くの技術者をまとめていく存在として、今後もさらなる活躍が期待されます!
まとめ
建設工事を使って行う工事では高度な知識を備えた専門職が必要になってきます。
資格を取得しておくことで、努めている企業においても資格給などといった形で年収の増加を見込め、また転職を考えるかたにとっても有利になるでしょう。自分自身のスキルアップや年収アップを目指して挑戦してみる価値のある資格ですので、取得を検討されている方はぜひトライして見てください。

POPCONEでは資格関連の記事はもちろん、企業インタビューや事実ニュースなどもご紹介しております。引き続きチェックしてみてくださいね!
以上、とまこでした。
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