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【東京オリンピック・パラリンピック】最新のバリアフリー【後編】

2018.11.4

Construnction Industory Media

こんにちは、POPCONEモデルのあすかです。

今話題の2020年東京オリンピック。前回は東京の会場や周辺に目を向けてみました。

実はオリンピックの影響でバリアフリー化が進んでいるのは、会場となる東京だけではありません。今回はオリンピック開催に伴う、全国の観光地各都市の取組みについても調べてみました!

全国各地における高い水準のバリアフリー化

今後の超高齢社会への対応、地方への観光客拡大などの観点から、ユニバーサルデザイン2020行動計画には東京周辺だけでなく全国のバリアフリー水準の底上げを目指した取り組みが書かれています

全国の観光地でバリアフリー化を促進

誰もが旅行を楽しめる「ユニバーサルツーリズム」という考え方

高齢者や障害などを持つ方は、介助者やバリアフリーが必要であったり、食事面で援助が必要とされ旅行に行くことがなかなか難しい場合があります。それ以外にも、外国人観光客、妊娠されている方など、配慮が必要な方がいます。

このようなハンディを抱える人も楽しめる旅行がユニバーサルツーリズムという考え方です。このユニバーサルツーリズムの促進事業として、全国のバリアフリーツアーセンター設立の促進が進められており、伊勢志摩などの先進事例を参考とした「地域の受入体制強化マニュアル」をもとに、センターの設立や機能強化を支援しています。

バリアフリーツアーセンター

相談センターはそれぞれ非営利のNPO団体や地域の公的組織によって運営されており、誰もが旅行を楽しめるように相談やお問い合わせを受け付けています。例えば下記のようなことに対応が可能です。

  • 各観光地での相談対応
  • 車いすやベビーカーの貸し出し
  • 介助者派遣などのサポート

各地域内のバリア等の情報収集・情報発信を担っており、バリアフリーツアーセンターにおける情報発信の多言語化により、海外からの高齢者・障害者旅行者を受け入れる体制づくりも図る狙いです。

鉄道における車いす利用環境の改善

全国的な鉄道における車いす利用環境の改善としては、

  • 車いす利用時の鉄道の待ち時間
  • 多数の車いす利用者が集中して鉄道車両に乗車する際の対応
  • ハンドル形電動車いすが鉄道車両などへ乗車する際の要件の見直し

などがあげられます。

ハンドル形電動車いすと聞いて、皆さんはすぐに思い浮かびますか?身近な人が使用していないとあまりピンとこないかもしれませんが、このようなものになります。

現在、ハンドル形電動車いすは基本的に屋外利用を想定しており、公共交通機関の利用に適した設計にはなっていません。鉄道事業者は安全性を懸念し一定の要件を満たした場合にのみ乗車可能としているのが現状です。

しかし、アメリカなどの海外ではハンドル型電動車いすと他の車いすを区別しておらず、2020年東京大会ではハンドル形電動車いすを含む多くの利用者が日本を訪れることが見込まれます。ハンドル型電動車いすの要件は、いち早く検討の見直しが必要です。

確かに、ハンドル形電動車いすで電車に乗車されている方を見かけたことって私は無いような気がします。今後はお見かけすることも増えるかもしれませんね。

 

アプリでバリアフリー!?

ICTを活用した移動支援サービス

乗換検索アプリや地図アプリを日常的に使っている方はたくさんいらっしゃるかと思います。もちろん、私もその一人です。

アプリで展開されている移動支援サービスを利用して、空港から競技会場までの移動支援を促進する取り組みが進められています。国が民間事業者との連携を強化し、目的地までのバリアフリールート乗換検索システム、鉄道車両内の障害者向け走行位置案内アプリなどを開発できるようにする計画です。

必要なバリアフリー情報などをのデータを国が収集し、国交省HPにオープンデータとして公開します。これにより⺠間事業者がさまざまなアプリ開発をしやすくするという狙いです。また障がい者だけではなく、外国人観光客向けにも移動支援ができるよう開発が進められているようです。

みんな大好きGoogleマップ

「車椅子対応」のルート表示

アプリをよく使う人などは既にご存知かもしれませんがGoogleマップの公共機関を使う経路検索で、車いすで移動しやすいルートを優先的に表示する「車椅子対応」という項目が今年の3月から追加されました。

なお、この対応情報はGoogleマップに寄せられたユーザーの情報をもとにGoogleが確認した状況が反映されており、サポート地域は今後も拡大していく予定です。

これ、知ってましたか!?お恥ずかしながら私は今回のバリアフリーについて調べるまで知りませんでした……

車いす対応の経路は他にも応用が可能

車いすに対応した経路は、同時にベビーカーを使う方や高齢者にとっても通りやすい経路ですよね。このようなアプリの開発が進めば、何かに制限されることなくあちこちお出かけできたりと、どんどん世界が広がっていきます。

これこそがユニバーサルデザイン2020行動計画の目標である、障害の有無や人種、年齢、性別等に関わりなく誰もが平等に社会参加できる共生社会の実現に繋がっていきそうですね。

 

さいごに

オリンピック・パラリンピック開催を機に、このような様々な見直しが全国的になされていたんですね!

外国人観光客の増加、高齢化社会など、障害者に対してだけでなくバリアフリーやユニバーサルデザインはどこでも重要な時代になってきています。

世界に誇れるバリアフリー先進国になれるよう、物理的のユニバーサルデザインな街づくりだけでなく、共生社会の実現に向け私達一人一人の心のあり方もしっかりと考えていきたいですね。

以上、あすかでした。

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