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【素材別】接着剤の選び方と使用上の注意点

2020.3.18

Construnction Industory Media

こんにちは!POPCONEモデルのあやです!

みなさんは接着剤を使うことってありますか?普段の生活では緊急時以外はあまり使わないかもしれませんが、建築のお仕事をしていたら身近な存在ですよね。

今回はそんな接着剤についてお伝えしていきたいと思います!

接着剤の選び方

接着可能な材質か?

まずは接着剤の選び方について解説します。接着剤を選ぶときに重要なのが、「被着材の材質とつけるものが接着可能なのか」です。簡単にいうと、接着剤で物質Aと物質Bを接着するとき、そもそも物質Aおよび物質Bをその接着剤で接着できるのか?ということです。

意外かもしれませんが、「これは本当に接着可能なのか」を考えずに接着剤を使って失敗するケースも多いようです。接着が難しい材料の場合、専用の接着剤やプライマーを使わないと接着できません。

まずは接着する材料の性質を良く検討した上で接着剤を選ぶ必要があります。

接着面の状態は?

また、接着する面の状態や形状を考慮することも重要です。凹凸がある場合や、接着する2つの面が密着せず,はめ合い部分の隙間が空いてしまう場合には、充てん性のある接着剤を選ぶ必要があります。瞬間接着剤ゴム系溶剤形接着剤第二世代アクリル系接着剤などは、密着しない面の接着には向いていません。

他にも、油面接着性のある接着剤を選ぶ場合や、塗装面やサビなどが付いていないことを考慮する必要があります。

 

接着する材料別の注意点

Tesa、テープディスペンサー、パンチ、パンチングデバイス、接着剤

ここでは、接着剤を使う上で注意すべき点を材料別に解説します!

金属

表面に付着したサビや酸化皮膜、油脂をしっかり除去することが重要となります。
また、表面を平滑にするための研磨が必要となることもあります。

プラスチック

プラスチックの接着には、以下のような注意点があります。

  • 難接着材料に注意
  • ソルベントクラックに注意
  • 軟質塩ビからの可塑剤の移行に注意
  • 発泡スチロールの溶解に注意

注意点について説明します!

難接着材料に注意

プラスチックは種類も多く、難接着材料であるものもありますので、注意して下さい。熱硬化性樹脂であるシリコーン樹脂のほか、一般的に熱可塑性の結晶性プラスチックは接着しにくいものが多くあり、極性の小さいポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアセタール(=ポリオキシメチレン)、ポリテトラフルオロエチレン(=テフロン)は難接着材料です。

簡易な覚え方として、「ポリ~レン」と名の付くものは難接着材料と覚えておくと便利です。これらを接着するにはプライマーを併用したり、難接着材料用接着剤であるセメダインPPXや、ポリプロピレンやポリアセタールへのノンプライマー接着を可能にしたSX-PPK1000(EXP)をお試し下さい。

ソルベントクラックに注意

ソルベントクラックとはストレスクラッキング(応力亀裂)の一種であり、溶剤(solvent)が加わったときに生じる亀裂現象をいいます。ポリスチレンやアクリル樹脂、ポリカーボネートなど、瞬間接着剤や溶剤形接着剤を使った接着後にひび割れを起こす現象のことです。

成型ひずみが残っている場合なども接着後にひび割れが生じることがあります。そのような時は弾性接着剤がオススメです。

軟質塩ビからの可塑剤の移行に注意

軟質塩ビに含まれた可塑剤が接着層に移行し接着剤を軟化させ、はがれの原因になることがあります。塩ビ樹脂系の専用接着剤を使用すると防ぐことができます。

発泡スチロールの溶解に注意

発泡スチロールは溶剤形接着剤や瞬間接着剤を用いると簡単に溶けてしまいます。弾性接着剤や、2液混合形エポキシ系接着剤、第二世代アクリル樹脂系接着剤であるメタルロック、発泡スチロール用接着剤を使用しましょう。

発泡スチロール以外の発泡プラスチックも、発泡していない同じ樹脂に比べると溶剤に弱い場合が多いので注意が必要です。

ゴム

ゴムの表面には離型剤や加硫促進剤、老化防止剤などが残っていることが多く、これらをしっかりと除去することが重要です。またゴムにも難接着材料が多く、以下のゴムがそれに当たります。

  • シリコーンゴム
  • フッ素ゴム
  • ウレタンゴム
  • ブチルゴム
  • 天然ゴム

接着しにくいゴムの場合、表面をサンドペーパーなどで荒らし弾性接着剤UTや瞬間接着剤3000RXなどを使うといいでしょう。

ガラス

ガラスを透過した紫外線が接着面に当たると、接着剤が劣化し剥がれますので、接着面に紫外線が当たらないように工夫する必要があります。また、ガラスと異なる素材を接着した場合に、熱膨張係数の違いから、ガラスが割れてしまうことがあります。その場合、弾性接着剤を使用するといいでしょう。

ちなみに、ガラスは瞬間接着剤では接着出来ません!

皮革

接着する前に、表面にしみ出した油脂分や染料をしっかり取り除くことが重要です。ゴム系溶剤形接着剤を皮革の裏面に塗った場合、吸い込みによって実際には接着していない部分が生じることがありますので二度塗りをおススメします。

木材

木材を接着する時は、表面の水分だけでなく木材内部の水分もよく乾燥させる必要があります。乾燥の目安としては、一般的な木材の含水率である15%以下が良いとされています。持ってみてあきらかに水分が含まれているような重さを感じたら日当たりの良いところに一日置いてから使うといいでしょう。

コンクリート

コンクリートのアルカリ性による接着剤の劣化を避けるため、施工後は養生を3~4週間以上行い乾燥を十分にしましょう。含水率8%以下酸性濃度ph10以下にすることが重要です。

コンクリートに接着剤を使う場合は、耐アルカリ性のある弾性接着剤や、エポキシ系接着剤などがオススメです。また、コンクリート表面のゴミ、砂塵、油脂分などの付着物をワイヤブラシやサンドペーパーなどで完全に除去してから使いましょう。

 

まとめ

以上が接着剤の選び方材質による使用上の注意点になります。長持ちする家を作るためには接着剤の特性を理解して使用することが重要です。接着剤も研究が進んでいて、より便利なものも開発されているのでチェックしてみてください。

以上、あやでした!次回もお楽しみに!

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