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こんにちは!POPCONEインタビュアーのなっちです!
これから身体が冷える冬が到来します。帰宅したら温かいお風呂であったまりたいですよね!毎日使うお風呂でのお悩みにカビの発生がありますが、カビの予防は難しく掃除も大変です……。
今回は快適な浴室を保つため、どのような床材を選べばよいのかをご紹介します!

カビを吸い込んでしまうことは健康被害にもつながります。できるだけ水切れのいい床材で掃除も簡単にできるものがいいですね!
目次
床材の種類
浴室の床に関する悩みはたくさんあると思います。
- 乾かない
- 水はけが悪い
- 滑りやすい
- 目地にカビが生えやすい
- 冷たく固い

これらのお悩みを解決する方法の1つに床材の工夫があります。床材にもさまざまな種類があるので、お悩みに合わせてぴったりなものを選びましょう!では、床材にはどのような素材や特性があるのでしょうか?
樹脂床材
樹脂床材は最も一般的な床材で在来工法の浴室にも使用可能です。耐湿性・耐水性に優れていることが特徴で、滑り止め加工や水はけのよい加工が施されているものもあります。色のバリエーションも豊富で、汚れやすいことが難点ですが一方で掃除はしやすくなっています。
樹脂床材メリット

樹脂床材のメリットは以下の通りです。
- 耐湿性・耐水性に優れている
- 水はけ加工されたものがある
- 滑り止め加工されたものがある
- 掃除がしやすい
- カラーバリエーションが豊富
樹脂床材デメリット

樹脂床材のデメリットは以下の通りです。
- メーカーの既製品に限定される
- 汚れやすい
木製床材
木製床材は、コストはかかりますが和風の浴室にしたい方や自然の中にいるようなリラックス感を得たい方におすすめです。しかし素材が木なので浴室には不向きな点も多く、例えば木が腐ることや、ぬめりが出てくるなどがあげられます。
そのため木製床材を検討する際は材質選びがとても重要となります。中には防水加工や防カビ効果などあらゆる欠点を解消した木製床材もあるので、念入りに見てみてください。
木製床材メリット

木製床材のメリットは以下の通りです。
- 滑りにくい
- 防水・防カビ加工のものがある
木製床材デメリット

木製床材のデメリットは以下の通りです。
- コストが高い
- 乾きにくい
タイル床材
タイルは建設資材のひとつで、壁や床の保護あるいは装飾用に多数張りつける板状のものです。材質は陶磁器やコンクリート、プラスチック、大理石などがあります。床材としても昔からよく使われており、色やサイズのバリエーションが豊富でデザイン性が高いのが特徴です。またそれらのデザインを床のみならず、壁にも用いることが可能です。
素材の特徴としては、目地に水分が残りやすく乾きにくいことがあげられます。しかし近年では大判なタイルもあり手入れがしやすくなってきています。また滑り止め加工がされているものもあり、特にコルクタイルは保温性や滑りにくさを特徴としているため評価が高いです。

陶磁器のものは建物の外装や浴室、洗面所などの内装に、コンクリートのものは歩道の舗装用などに、 プラスチックのものはPタイルと呼ばれオフィスなどの床にそれぞれ用いられており、漆喰の特性を生かしたタイルも開発されているそうです!
タイル床材メリット

タイル床材のメリットは以下の通りです。
- 大判タイルは掃除がしやすい
- デザイン性に富んでいる
- 滑り止め加工されたものがある
- 下地から新品になるので経年劣化の心配がない
- 勾配も計算して排水しやすいようにできる
タイル床材デメリット

タイル床材のデメリットは以下の通りです。
- 樹脂よりもコストが高い
- 目地に水分が溜まりやすい
- 施工期間がかかる

コスパがいいのは樹脂床材ですが、木製も風情が出て日本人なら憧れますね!
床材を選ぶポイントとは?
みなさんご存知ですか?なんと浴室での年間の事故死は交通事故よりも多いと言われており、家庭内での不慮の事故死の40%が浴室で起こっています。従って安全性を考慮した床材を選ぶ事はとても重要であるといえます。
また毎日使う浴室を清潔に保つためにも掃除のしやすさを考慮した床材を選ぶことも大切です。

これらをふまえ、浴室の床材はどのように選んでいけばよいのでしょうか?
ポイント① 身体を温めるための保温性
体を温める浴室に欠かせない要素である保温性は床材選びでも重要なポイントです。毎日冷たい床に耐えながら入浴することは体にも大きな負担となります。特に冬場はヒートショックを招きかねないので、床材は冷たくなりにくい保温性のあるものを選ぶ事が大切です。
ポイント② 転倒防止を考える
浴室での転倒事故はとても危険です!障害を残すことや大きなケガに繋がりかねません。また小さなお子さんやご高齢者、妊婦さんなどにとっては安全性を重視する上で無視できないポイントです。
万が一浴室で転倒した際に備えて、衝撃を吸収してくれる床材を選びましょう。そういったクッション性に優れた床材は直接座っても痛くないので、膝つき姿勢の介護に適していると言えます。
ポイント③ 手入れのしやすさ
浴室は湿度や温度が高くなる場所であるため、汚れやカビが付きやすい場所です。そのため床材を選ぶ際にも汚れがつきにくい、カビに強いものを選ぶと良いでしょう。また日頃からのお手入れも重要ですので、掃除のしやすいものを選びましょう。

床材には保温と安全のための工夫もされているんですね!妊婦さんのお風呂での転倒はお腹の赤ちゃんも心配ですが、重たいお腹を抱えているお母さんも大ケガをしかねません!十分に気をつけてください!
リフォームする前に知っておくべきこと
浴室をすべりにくい床材にするリフォームでは、介護保険が活用できる場合があります。居住者の中に要支援もしくは要介護と認定された方がいる場合が対象です。
支給金額20万円を上限としそのうち最低でも1割は自己負担となります。
浴室全体をバリアフリー化したいときには床のリフォームだけでなく、開き戸から引き戸や折れ戸への変更、出入り口の段差の解消、手すりの設置なども検討するといいでしょう。
また要支援や要介護認定を受けていない場合でも、自治体によっては高齢者の方が自宅で安全に過ごせるようリフォームすることに対して助成金が出ることもあります。気になる方は、助成制度の有無や対象となる内容や条件についてホームページなどで確認しておきましょう。
浴室の床はDIYでリフォームできるのか?
普段からDIYをしている方なら、自身で浴室の床リフォームをできるのでは?と考えるかもしれません。実際にシート床材や樹脂床材となどの貼り付けるタイプであれば施工も比較的簡単で、それほど手間を要しないことからもかからないのでDIYも検討できるでしょう。
しかしもし失敗してしまった場合、浴室は毎日使う場所なので使用できない日ができてしまうと困ります。また、マンションなど集合住宅で水漏れなどが発生した場合、下の階とトラブルになる可能性もあります。費用面から考えても床材だけではなく接着剤やヘラといった道具類を自分で調達する必要もあります。DIYだと費用を大幅に抑えられると思いがちですが材料の全てをそろえるとなると、かえって費用がかさむ可能性もあります。

ご紹介したように浴室の床リフォームは、業者に依頼したとしてもそれほど高額な費用とはならないため、専門の業者へ依頼するのが賢明と言えるでしょう。
まとめ
「浴室の床が冷たい」「滑りやすい」と感じていても、我慢をして日々入浴をしている方もいるでしょう。ご紹介したとおり入浴時の急な温度変化がヒートショックの原因となったり、滑って転倒して怪我をしてしまったりする恐れもあります。
「特に浴室の床が傷んでいるわけではないから…」と、費用がかかるリフォームをためらう方もいるかもしれませんが床材を張り替えるだけであれば意外に少額で工事が可能です。乾きやすく滑りにくい床材をはじめ、冷たさを感じにくい保温性に優れたものや、転倒しても比較的安全なクッション性にのある床材などを選ぶことで、安心・安全な浴室にすることができます。

これから本格的な冬の到来です。寒さにそなえてみなさんもプチリフォームを検討されてみてはいかがでしょうか?
以上、なっちでした!次回もお楽しみに!